【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:ハンディー洗濯機、先人の知恵生かす新家電」から
2015/04/23
2015.4.20 日経産業新聞の記事「探査計:ハンディー洗濯機、先人の知恵生かす新家電」から
エコで高性能
コ ラムの著者 戸井田 園子氏(家電コーディネーター)は、ハイアールアジア(東京・千代田)が世界初のハンディー洗濯機「COTON(コトン)」を発売したが、この製品の温故知新的発想について語っている。
○着物のシミ抜きの発想
使い方は、汚れの上から少量の液体洗剤を塗り、キッチンペーパーなどを敷いて汚れた面を下にし、生地の上からコトンで叩くだけである。叩くことで、汚れを押し出し、別のもの(キッチンペーパーなど)に移す仕組みは、昔からの着物のシミ抜きの発想である。
適切な力加減、振動回数、叩き面の形状などで汚れを効果的に押し出す設計となっている。さらに、水で洗剤成分をも押し出すすすぎ効果も加えた、手のひらサイズの洗濯機である。デザインは握りやすい太さにし、携帯できる重さに抑えた。継ぎ目のない筐体、アルマイト加工による色付けなども製品に高級感を与えているという。
従来の洗濯機では、お気に入りの服であればあるほど早く傷み、少しの汚れでも大量の水や電気が必要であることもECOの観点から望ましいとは言えない。いわゆる部分洗いである。
日本の知恵と技術で生まれた、温故知新的なこの製品が今後の洗濯のスタイルに影響を与えそうだ。
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