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2015.4.14   日経産業新聞の記事「パッケージNOW:優しいねじ切りキャップ」から

パッケージのシール構造にも商機

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、歯磨きチューブに注目し、2つのマーケティングの視点を与えている。

○口蓋衛生ビジネスのヒント

竹原氏が紹介しているのが、米国の日用品大手、コルゲート・パルモリーブ傘下のスイス企業、GABAインターナショナルグループの2つの歯磨き粉のブランドである。1つは、朝用のアロナール(aronal)で、パッケージも青の下地に白抜きの文字のデザインで、歯茎をケアするビタミンA入り。もう1つは、夜用は赤地に白抜きでエルメックス(elmex)で、虫歯予防向けのフッ素を配合している。効能の異なる2本をセットにすることで、歯だけでなく、口内の健康に役立ちそうであるという。このような、日用品のマーケティングも参考となる。

○爪に優しいねじ切りキャップ

もう1つのマーケティングの視点として、チューブとキャップにあるという。エルメックスのチューブのキャップを取り外すと、6つの歯を備えた歯車のような小さな先端がある。これを外さないと、練り歯磨き粉は出てこない。実は、取り外したキャップの頭に歯車と対をなす凹面を刻んだ小さな穴がある。これをチューブの先端とキャップを逆さにして歯車を噛み合わせて、左にねじると先端がねじ切れ、歯磨き粉が飛び出さずに出てくる。衛生面も考慮して爪や指先に優しい、このねじ切り方式は、まだまだシール構造に従来にはない開発の余地があるとの証左だと竹原氏は語っている。eyehappy01

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