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2014.12.2   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:MIRAIに込めた心意気」から

国産車では画期的な日本語ネーミング

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、トヨタ自動車が15日に発売する燃料電池車(FCV)のネーミングである。

○「かっこよさ」から「本質」への表現へ

 岩永氏によれば、これまでの国産車のネーミングは、英語や英語っぽい造語であったという。中にはラテン語や何語かわからない造語も多かった。それは、グローバルな市場に進出するにもかっこいい先進感があると考えられた。つまり、クルマのネーミングは英文字の記号にすぎなかったわけである。そのクルマのコンセプトというよりも英文字のかっこよさを利用した。

今回の話題にMIRAIではなく、同社のPRIUSがある。1997年の発売当時、世界初のHVでエコ車だった。しかし、ネーミングには特質も理念も出てこない。その同じトヨタが、今回は「未来」という日本語をネーミングに据えた。クルマの本質と意味をネーミングで宣言したことになる。

国産車史上ネーミングで画期的な日本語ネーミングをしたことに同社の心意気を感じると岩永氏は語る。carhappy01

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