【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:戦艦大和とソニーの機能美」から
2014/05/17
2014. 5.14 日経産業新聞の記事「眼光紙背:戦艦大和とソニーの機能美」から
製品も会社組織も機能美を作り続けることは難しい
コラムの著者は、先月、艦内で使われた黒板が見つかったという旧日本海軍の戦艦『大和』とソニーが4月に発表した「楔形」液晶テレビを通じて、両社が追いかけた機能美について触れている。
○戦艦大和の機能美
艦内の黒板が見つかっただけでこれだけ話題になる大和。その理由は、コラムの著者によると、この軍事技術の塊が、優れた建築物や自動車、家電製品が備える機能美を醸し出しているからだという。
『形態は機能に従う』(ルイス・サリヴァン氏:米国の建築家で石造建築に対して鉄骨の高層ビルを設計し名を上げた)。このフレーズの意味は、機能を重視すれば、それに相応しい姿が生まれるということだ。大和の場合、武装とデザインが混然一体となって大鑑巨砲主義の象徴となった。
機能美は現代の製品にも生きている。コラムの著者が示したようにソニーは新型液晶テレビにV字型の楔形を採用し、厚みのある部分に音質重視のスピーカーを搭載した。テレビ不振に悩む同社はデザインと機能を両立させたと訴えている。
ソニーを凌駕したのは米アップル。もともと同社は自由闊達な社風といわれてきただけに、組織も機能美をもって大企業病とはおさらばしたいところであろう。
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