【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:ラスク」から
2013/11/25
2013.11.21 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:ラスク」から
味覚の矛先をかえる
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、最近洋菓子で人気のラスクについてそのマーケティングについて語っている。
○人気の火付け役ガトーラスク「グーテ・デ・ロワ」
これは、原田・ガトーフェスタハラダ(群馬県高崎市)が販売した商品で2000年の発売以来、大ヒット。いわゆる行列のできる店である。同店は通信販売と群馬県内限定商品の販売を終えて、今年9月に全国展開した。その際の商品が、これまでの同社のラスクとは一線を画すと、高岡教授は解説する。
その商品とはポルチーニ茸、フライドオニオン、イタリアの高品質チーズなどの食材をフランスパンに練り込み、仕上げに特製のトリュフフレーバーオイルを使った「甘くないワインに合うラスク」である。
しかも、この甘くないラスクは販売計画を上回ってうれているそうだ。高岡教授も示唆しているように、先に利用シーンを想定して商品を開発している点である。甘いラスクは菓子であるため、ある意味でターゲットが限られる。そこで、夕食時はオードブルとして、あるいはワインなどのつまみとして提供できる。こうなると、「スイーツに無関心なこれまでとは異なったタイプの顧客を取り込むこともできる。
また、販売戦略も基本的には地道に口コミで広げていく。顧客との「感動」によるコミュニケーションを大事にすると同社の幹部は語っているのが印象的である。
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