【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シェアかブランド価値か」から
2013/06/05
2013.6.3 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シェアかブランド価値か」から
為替変動とブランド価値
コラムの著者は、米アップルと独フォルクスワーゲン(VW)のブランド戦略と日本の企業に対するブランド価値について比較している。
○値上げのアップル、不変のVW
iPadの価格を米アップル社が値上げし、円高修正したようだ。それに対して独VWは、円高だからと言って無断を下げないし、円安だから安易に揚げないという。
コラムの著者が言うには、このあたりの両社のブランド戦略が見え隠れするという。VWはブランド戦略がうまいことで定評。CMでも主に連呼するのはVWの社名のみ。主力商品の名称ではない。ブランドは中長期的に築きあげるものという。一見逆をいくアップルは、値引きをしない企業としてのメッセージをすでに市場にブランドとして築き上げているために、円高になり価格を戻しても、ユーザに対してはブランド価値は不変というイメージを保てる自信があるようだ。
○値引き競争に巻き込まれる日本企業
一方、日本企業は、円安ウォン高を背景に韓国で値下げや値引き競争に積極的だという。シェア第一位の現代自動車から少しでも食い込もうというかんがえであろうが、ユーザーから見てブランド価値を重視していないと見えるのではないか。
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