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2012.11.22  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:他社とのコラボ」から

ティータイムを狙うモスバーガー

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)が取り上げるのは、モスフードサービスが11月20日季節限定で発売した「モスじゃがチップス」(280円)である。100万食限定販売、販売時間も午後2時から閉店までに限定した、オリジナルのポテトチップスの販売戦略である。

【ティータイムを狙うコラボ戦略】

国内のモスバーガーの店舗の時間帯別売上構成比は、正午から午後2時のランチタイムが約4割。午後2時から閉店までが約5割となっているそうだ。日本では、600〜700円のセットメニューを中心とするランチタイム客の比率が高いという。

これまでティータイムをターゲットとしたデザートメニューを用意していたが、今回は午後2時以降に販売時間を限定し、新商品でティータイム需要を狙う。

この商品の最大の売りは、客の注文を受けてから店内で揚げるポテトチップスが楽しめることにある。今回、開発に当っては一見競合であるカルビーに監修の形で協力、コラボとなった。

実際、テイクアウトはあくまでも出来たての商品の味を損なわない範囲でたべることから、買い置きの菓子との競合は少ないともみてカルビーも協力にでたという。

モスバーガーは日本発祥のハンバーガーチェーンとして素材と味にこだわる一方で、サイドメニューや店舗作りではこれまでも多くの企業とコラボ(共同企画)をしてきた。自社開発の製品に誇りを持つ一方で、顧客から見た価値を常に考えていくといった姿勢が、このようなコラボをすすめているようだ。happy01fastfood

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