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2012.11.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ネット業界、アジア進出の死角」から

アジア市場へのアプローチに死角はないか

コラムの筆者の論調は多少極端だが、説得力がありそうだ。

○日本=先進、アジア=発展途上というステレオタイプは危険

先ずは、日本のネット業界がスマートフォンに急速に軸足を移していることである。欧米がPCを未だ軸足に置いていることと比較するとガラパゴス化が心配されるという。

日米欧を考えると、欧米は明らかにアジアをターゲットにしている。そこで、スマホ市場はまだ未開拓であり、米巨大ネット企業も十分な地位を得てはない。だから、一気にスマホに対するノウハウと経験を積み、それを生かすこと日本企業によって、十分に勝負が出来るとの「読み」である。

ただこの「読み」には死角があるとコラムの筆者は指摘する。つまり、「日本=先進、アジア=発展途上」といった思い込みが、ガラパゴス的ノウハウや価値観の押しつけと同じになってしまい、またも欧米に凌駕される可能性が大きい。なぜなら、ネットは文明的側面が強く、その国の価値観や習慣などの文化に強い影響を受けてきたからだ。皮肉にもその証拠が、まさに日本のネット業界が米国と大きく異なっていること自身にある。happy01

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