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2011.5.18 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メルトダウン招いた設計思想」から

原発の設計思想を見直しがなかったことが要因?

 コラムの著者は今回の東電 福島第一原発のメルトダウンの要因に対して手厳しい。1994年の通産省時代の逸話から、東電がその当時から福島県に相当な気遣いがあったという。大企業で部門は異なるだろうが、技術側の設計思想は頑なのように思える。第一に地下設備に原発の非常用発電機を設置しておきながら、「想定外の高い津波」といってのけたというのだ。

確かに新しい原発は、非常用発電機を高所に置くことを各電力会社が行っている。最新の大飯原原発は、10から11メートルに設定しているという。

福島第一原発が経年劣化という考えもあるが、多くは部品の更新でカバーできる。それよりも、設計を見直し、改善工事ができたのではないかと指摘する。古い設計思想がアキレス腱であったのは否めない事実だろう。

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