アイデア出し

【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「停戦できぬプーチン氏 『戦後』不安、退役兵が脅威に」から

2025.5.22 日本経済新聞の記事「停戦できぬプーチン氏 『戦後』不安、退役兵が脅威に」から

強制動員を避けて人海戦術に投じたツケが停戦後に

コラムの著者 田中 孝幸氏(日本経済新聞社 編集委員)によれば、厳しいウクライナの戦場を生き抜いた大量の退役兵が一時期の民間軍事会社ワグネルと同様に、政権には抑え難い存在になる可能性があるという。愛国的に戦った後、軍の統制から外れた退役兵を弾圧したら、武装グループを組織して反政府放棄を起こしかねない危険な存在となりうるという。

○ワグネルによる2年前の「プリコジンの乱」でも明らかに

ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領が19日に交わした電話会議で、ウクライナでの即時停戦というシナリオは消え去った。そこには、戦略的にみてロシアは停戦を急ぐ理由はないといった憶測もあるが、田中氏はプーチン大統領が招いた「戦後」処理に自国内の大きな社会不安を招く可能性があるため、停戦を遅らせているとの憶測もあると言う。

田中氏によれば、ロシアは2022年2月に始めた特別作戦、ウクライナ侵略のために、計100万人を超える兵員を投入している。英国防省は3月、90万人が死傷し、戦死者は20万人を超えるとの分析を発表した。

このデータから高い損耗率にも関わらずロシア国内が平穏であるのは、国民の反発が強い強制動員を避けて、高給で志願兵を大量に採用してきたのが一因だという。プーチン大統領によると2023年の1年間だけで50万人が契約軍人など志願兵としてロシア軍に加わった。受刑者までも兵営期後の放免などを条件に兵士に大量登用してきた。ロシア軍はこうして得た兵力を兵員の犠牲を鑑みない人海戦術に投入し、徐々に支配地域を広げてきた。

だが、一度ウクライナとの停戦に至れば、過酷な戦場を経験した大量の退役兵がロシア社会に復帰することになる。トラウマを抱えて社会復帰が困難な退役兵は政権にとって脅威になる可能性が高い。この深刻さは、ワグネルによる2年前の「プリコジンの乱」でも明らかになった。このように、愛国的に戦った後、軍の統制から外れた退役兵を弾圧したら、武装グループを組織して反政府放棄を起こしかねない危険な存在となりうるという。

ロシア軍はプリコジン氏の死後、ワグネルがバフムトで展開した人海戦術を基本的な戦い方として確立させた。🔫🪖🚀🎧🧠📺💬👦👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇷🇺


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「〈ビジネスTODAY〉マイクロソフト:マスク氏と協業、AIモデル1900種類に対応」から

2025.5.21  日本経済新聞の記事「〈ビジネスTODAY〉マイクロソフト:マスク氏と協業、AIモデル1900種類に対応」から

盟友オープンAIと距離

コラムの著者 山田 遼太郎氏(日本経済新聞社 シアトル支局)によれば、米マイクロソフトは、米起業家イーロン・マスク氏が率いる米国のxAI(エックス・エーアイ)のAIをクラウドサービス経由で提供することを発表した。利用可能なAIモデルを1900種類以上に増やすと言う。すでに提携先の米オープンAIの競合モデルを採用する形となった。

○クラウド大手はAIの選択肢を増やす戦略

山田氏によれば、マイクロソフトが米西部シアトルで開催した技術イベント「ビルド」の基調講演で、オープンAIのサム・アルトマンCEOではなく、マスク氏を動画で紹介した。マイクロソフトのクラウド基盤「アジュール」上でxAIの最新モデル「Grok3」を利用可能とした。

これまでxAIが大手と組むのは初めてである。同社は、マイクロソフトを通じてAIモデルの販路を広げる戦略であり、マイクロソフトも米メタなど多くの選択肢を利用者に提供する戦略をとっている。マイクロソフトがこれまでの盟友オープンAIと距離を置くのは、同社との方針の違いが目立ってきたためだという。オープンAIがモデルの性能を高める「学習」を重視するのに対して、マイクロソフトはAIの「利用」を優先して顧客サービスにクラウドサービスを割り当て始めたという。すなわち、「学習」ではマイクロソフトの売上に直接貢献しないためだとも言われている。この2社の隙間風の間隙を縫っているのがソフトバンクグループである。まだまだ、AI分野での組み方は途上である。🎧🧠📺💬👦👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:スナックルボックス」から

2025.5.19  日本経済新聞の記事「令和なコトバ:スナックルボックス」から

釣り具じゃなくて、お菓子が

コラムの著者 福光 恵氏(ライター)によれば、釣りの擬似餌やルアーなどを、こんがらないように整理して入れられる小さな仕切りのついたボックスをタックルボックスというそうだ。そのタックル形式で、ランチなどで擬似餌やルアーのところがスナック菓子などを入れて持ち歩くスナックルボックスである。

○アフタヌーンティーのような感覚

福光氏によれば、アフタヌーンティーの歴史をネットなどで調べると、小さなケーキやサンドイッチ、スコーンなどを紅茶と共に楽しむことが19世紀の英国で流行ったという。当時は、食事が1日2回であったためか、小腹を満たすために考えついたのが、アフタヌーンティーであるという説もあると言う。

あちこちの国のSNSを検索すると、思い思いのスナック菓子を詰め込んだスナックルボックスが投稿されているという。塩気と甘みを交互に配置したものやミニチュアのお菓子屋の店先みたいなものもあるという。さらに日本の幕内弁当のスナック菓子版のようなスナックルボックスが登場し、それを持ってハイキングする様子も投稿されているという。🍬🍿🫖🥪🧠🎓💡💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇬🇧


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「1億人の未来図:方言、30年たったら、ねぐなるんだが?」から

2025.5.19  日本経済新聞の記事「1億人の未来図:方言、30年たったら、ねぐなるんだが?」から

明治以降に同化政策

コラムの著者 、広沢まゆみ氏、浦崎唯美子氏(日本経済新聞社)によれば、国内から多くの方言が消えつつあると言う。国連教育科学文化機関(ユネスコ)からも国内8地域の言葉が危機認定されており、話し手の減少が進んでいると言う。研究者の中には各地の方言が30年後消滅する可能性を指摘している。

○国連教育科学文化機関(ユネスコ)から国内8地域の言葉が危機認定

国内最大の方言辞典とされる1992年刊行の現代日本語方言大辞典によれば、日本国内は北海道、北関東、北陸、近畿など20種、沖縄では奄美、沖縄、宮古など5種類の方言があるという。ユネスコは、2009年に世界で消滅の危機のある言語は2500に上ると認定した。日本国内ではアイヌ語が「極めて深刻」、八重山語や与那国語が「重大な危機」、八丈語、奄美語は「危険」とされたと言う。

要因は明治以降の政府の同化政策が大きいと言う。江戸時代は各藩の言葉が大きく異なっていたが、明治期に東京の中流社会の言葉が国語の標準になった。専門家によれば「近代国家として言語の統一が明治政府の大きな課題であった」からだという。明治政府の富国強兵政策に基づき、軍隊などの組織で円滑に意思疎通をする必要があったとの見方もある。特に沖縄地方では明治時代から太平洋戦争後にかけて方言の使用が禁じられ、話し手が激減した。戦後も学習指導要領には1950年代ごろまで、方言ではなく全国に通じる共通語を勧める記載があったという。さらにテレビなどのメディアの発展で、急速に共通語が浸透した。都市への人口集中や地方の過疎化が進み、共通語が中心の生活となった。こうした時代背景で日本国内でも世代によって捉え方が異なると言う。

生まれた頃にすでに方言が薄れていた若年層では方言に対する抵抗感が小さい。コラムの著者らによれば、日本大学の専門家の調査では、20代は出身地の方言が好きで積極的に使う「積極的方言話者」が25%ほどで全世代で最も多かった。関西や九州はこの傾向が強い。だが、他の地域では減少傾向であった。いま、AIを使って共通語への翻訳を行う実証実験を行なって、消滅を防ぐために音声やテキストのアーカイブ化をすすめている。🎧📺💬👦👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「チャートは語る:AIにあらがう将棋棋士 『不利』戦法」から

2025.5.18  日本経済新聞の記事「10年前、明暗分けた決断」から

藤井七冠に善戦、人の創造力探る

コラムの著者 、村上 由樹氏(日本経済新聞社)によれば、AIの将棋界でも普及は凄まじく、その戦略にまで影響を与えることを事例を通じて示している。村上氏は人類の創造性はどこからかを探求することを考察している。

○振り飛車再評価と試合中で生まれるひらめきが楽しさ

村上氏によれば、AIが不利とする戦法「振り飛車」が見直されていると言う。近年積極的に振り飛車を採用する棋士が増え、藤井聡太7冠との対局でも振り飛車が増えている。AI全盛の時代に人間の創造力を探る好例だという。

「飛車」は攻めにも受けにも強く、盤上で最も強力な駒である。将棋には開始時に駒に形から飛車を動かさない「居飛車」と、横に大きく動かす「振り飛車」がある。

居飛車と振り飛車の棋士の割合は、約3対1。さらに将棋AIの発展で、上位ほど振り飛車を取らないと言う。だが、この1、2年で状況は大きく代わったという。振り飛車再評価の背景には、AI研究合戦による居飛車同士の戦いの行き詰まり感があるという。

確かに将棋の「最善」や「真理」の追求は、将棋の醍醐味だが、試合中に出てくるアイデアが楽しさにつながる。🎧📺💬👦👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵