事例

【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:自分の生のために」から

2024.4.25  日本経済新聞の記事「あすへの話題:自分の生のために」から

「生まれてきて本当に良かった」と心の底から思えるとは?

前回に引き続き、コラムの著者 森岡 正博氏(哲学者)は、「誕生肯定」を哲学や倫理学の原点におこうと試み、知人らと議論を進めるうちに、この「誕生肯定の哲学」が極私的な哲学であると気づいた。そこに至るまでの議論を示そう。

○哲学が誕生肯定に必要

森岡氏が自らの哲学の原点にしようとしている「生まれてきて本当に良かった」と思える誕生肯定を再考している。そもそも誕生肯定というのは何なのかという入り口ですでに難しい壁にぶつかっている。

そこで知人に意見を聞いてみると以下のような意見があったという:

  • 「誕生肯定」などというドラマチックに盛り上げる概念が必要なのか
  • 「生まれてきて本当に良かった」などと言い募らなくても人生を楽しく有意義に過ごすことができるのではないか
  • 「生まれてきて本当に良かった」と思いながら生きている人がすでにたくさんいるのだから、なぜ誕生を肯定する哲学を構築する必要があるのか

という意見あり、森田氏も同意している。しかし、この意見交換で森田氏は、どうやら自分の誕生が「誕生肯定」と思えるような哲学の助けが必要だと気付いたという。つまり、自分が生きていくために哲学をやっていることを言いたいとわかったという。つまり、極私的な哲学であることを理解した上でないといけないと森田氏は悟った。👶💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「グローバルオピニオン:英国、成長の源泉はインド太平洋、英貴族院議員 ヒュー・トレンチャード卿」から

2024.4.25 日本経済新聞の記事「グローバルオピニオン:英国、成長の源泉はインド太平洋、英貴族院議員 ヒュー・トレンチャード卿」から

英国のインド太平洋戦略に見る経済政策

コラムの著者 ヒュー・トレンチャード卿(英貴族院議員、日英議員連盟副会長)は欧州で初めてインド太平洋地域への明確な戦略を出した英国の背景と日本の役割について語っている。

○日英関係の強化も

トレンチャード卿によれば、英国政府がアジア太平洋地域への傾斜を始めたのは約10年前からだという。2021年の外交・安全保障の基本方針「統合レビュー」でこれを表明している。確かに米国、フランス、ドイツもこの地域への関与に注目しているが英国はより明確だという。

例えば、日本やオーストラリアなど11カ国からなる環太平洋経済連携協定(TPP)への加入を2023年欧州で初めての参加を表明し、批准待ちである。TPPの加盟国の多くが英連邦(コモンウェルズ)のメンバーでコモンロー(判例法)など法体系も共通している。さらに、英国はインドと自由貿易協定(FTA)交渉にも入っている。

英国がこの地域の関心を示すのは成長可能性が大きい経済的な理由が1つ目で、その規模は欧州の約2倍あるとされている。さらに英国は産業・エネルギー分野の脱炭素で先進的な投資で実績を上げている。このノウハウや技術は成長著しいインド太平洋地域には同地域の脱炭素と産業推進、英国の経済的発展につながるとみている。

さらに日本を含めた円滑化協定で、日英とイタリアによる次期戦闘機開発、米英豪3カ国の安全保障の枠組み「AUKUS」と日本の協力は大きい。開かれた民主主義とルールに基づく国際貿易といった西側の価値観を守り、それでインド太平洋地域の安全保障協力は欠かせないと見ている。ロシアと中国はこれに対する大きな挑戦と見ており、英国も日本もミドルパワーで親密である。EU離脱によってかえって英国は、西側のパートナーシップに対してロシアのウクライナ侵攻などいち早く対応できたし、EU規制の縛りもない。より多様な経済活動の展開ができる立場になっているという。🚣‍♀️🚶‍♀️🚶🚗🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇬🇧🇦🇺🇺🇦🇨🇳🇺🇸🇷🇺


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:映画『銀座化粧』と首都高速」から

2024.4.24  日本経済新聞の記事「春秋:映画『銀座化粧』と首都高速」から

全長約2キロの高速後に空中歩道橋に

コラムの著者は映画「銀座化粧」(成瀬巳喜男監督)に描かれている戦後復興する銀座界隈の風景がよく登場するという。映画の1シーンで、小さな子どもが路地から出てきて橋から川面を眺め、その先の海に想いを馳せるというところがあった。その川も埋められ、水ではなく車が通る首都高速道路になった。それがまた姿を変えようとしている。

○舟運から自動車、そして今度は人間のための空間へ

コラムの著者によれば、銀座を囲む川の跡は2階建ての商業施設が連なり、屋上に首都高速道路ができた。当初は、そうではなく13階建てのビルにする予定もあったらしい。その案が取り上げられていれば銀座は壁の中ということだったがそうはならなかった。

この高速道路も近く廃止になるという。全長約2キロの跡地には、予定では歩行者専用の空中遊歩道ができる計画だという。今年の5月の連休は、跡地の再開発の雰囲気を味わってもらおうと、この区間の首都高速道路を歩く計画である。主催者によれば人気がすごく受付は終了しているとのこと。

米国でもニューヨーク市に2キロ超えの高架鉄道後が緑豊かな公園となり、市民に人気だという。住民らがチェスをしたり、散歩、大道芸を楽しみに観光客が訪れる場所に変身した。

銀座のビル街に新たに現れる散歩道も東京の名所になるだろう。舟運から自動車、そして人間のための空間に変身していく。🚣‍♀️🚶‍♀️🚶🚗🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「春秋:『考えるとまた眠れなくなっちゃう』」から

2024.4.22  日本経済新聞の記事「春秋:『考えるとまた眠れなくなっちゃう』」から

現代のICTは一般人の肌感覚で理解できるレベルを超えている

「考えるとまた眠れなくなっちゃう」というギャグで一世を風靡したのは昭和の漫才コンビ「春日三球・照代」であった。有名なネタが長い知多鉄の車両は一体どこからどうやって地面の中に入れたのかという疑問に対するギャグである。コラムの著者はこのギャグではないが、原稿を書いた時のデータは、一体どこにあるのかという疑問である。

○結局アナログ的な写真や紙印刷に回帰

コラムの著者は、コラムの内容を「どこか」に保存しているという。一昔前なら、端末本体のメモリーかハードディスク、外部記憶であるUSBメモリーのような媒体にデータが保存されていた。そこには、いつでもデータが「モノ」として取り出している感覚があったという。だが現代はクラウドサービスで、どこか遠いところにあるような感覚である。実際は、実体としてデーターセンターという最近話題の建物内のサーバーに保管さえている、あるいはそのサーバーの記憶領域に保管されている。コラムの著者は実体感覚がないのでとても不安になる。まさに「考えるとまた眠れなくなっちゃう」状態になる。

専門家に問い合わせると、地震や災害、テロでデーターセンターが破壊されたら大丈夫だという。つまり同時多発的にクラウドサービスを提供している世界のサーバを破壊しない限り、お互いにバックアップをとっているのでデータを紛失することはないという。だが、この考えにも、コラムの著者は、理解のレベルを超えて全く肌感覚がないという。だから、自衛のために、原稿の写った画面を撮影したり、大事な原稿はつねに紙印刷することにした。周囲には笑われるが、こうすることで安心する。この肌感覚は高度で最先端のICTには無くなっている。だから、「考えるとまた眠れなくなっちゃう」のである。✒️📕🧑‍⚖️👩👨💬📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日本経済新聞の記事「あすへの話題:たけのこの清らかさ」から

2024.4.20  日本経済新聞の記事「あすへの話題:たけのこの清らかさ」から

和食とはマイナス的調理で成立

コラムの著者 土井 善晴氏(料理研究家)は、日本を象徴する食材で、春の一番のご馳走であるたけのこ(孟宗)の調理を紹介しながら、和食について考察している。

○自然本位に理屈なく行動する生活スピリットを忘れずに

この時期、春の盛りの竹の芽や茎の成長は著しい。たけのこは、土井氏によれば、日本を象徴する食材であり、日本らしい料理をするという。たけのこのうまみを十分に楽しむには、土井氏の友人がやるように採れたてのたけのこを「すぐに」湯がくのが良いという。朝とっても昼に湯がくのではないという。この「すぐに」ということばを理解するのは難解だという。今は「すぐに」を自分本位に使っているが、本来は自分ではなく自然本位で理屈なく行動することで、昭和までの一般的な生活にはこの「すぐに」の自然本位のスピリットがあった。

湯がいたたけのこは穂先を縦に割って、あとは輪切りにする。広口の雪平鍋に入れ、酒と漬け置いた昆布出汁をひたひたよりも多い目に入れる。そして昆布で落とし蓋をして強火にかける。煮立てば、アクを取り、塩と味醂を加える。きれいに、出汁が循環するように火力を調整しながら煮ていくと、煮汁は澄んでいく。この間にたけのこに合う大鉢を選んで、湯通しして温めておく。たけのこの煮汁が1/3ほど残して煮あげ、鍋をひっくり返すようにして大鉢に盛り、木の芽をどさりと入れる。

「すぐに」湯がいた自然本位のたけのこは、何よりも柔らかく、穂先にさえあくがないという。和食の真味は清らかさにあるという。和食は、一から仏を彫り出す円空仏のようにマイナス的調理から生まれてくる。🎋🔪🥢🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵