時事問題

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:社内の『誤った常識』なくそう」から

2024.2.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:社内の『誤った常識』なくそう」から

社会は進化し、常識も変化する

コラムの著者が最近のテレビ番組でお気に入りがあるという。昭和年代のおじさんが令和にタイムスリップする物語で、バスの中や会議室で喫煙しても昭和では問題にならなかったが、喫煙制限が当然の令和に戸惑ってしまう。コンプライアンスが厳しくなりパワハラは令和に許されない。だが悪いことだけではなく、社会常識の変化に柔軟に対応してきたおじさんは、自分の意見をはっきり言えない令和の現代人を前に、自分が思ったことを堂々と述べて周りの共感を呼ぶという。

○投資家との対話も社会の変化への対応をチェック

昭和を生きたコラムの筆者は懐かしがっているが、昭和の社会の未熟さの反省もあるという。社会は時と共に進化し、常識も激しく変化する。喫煙問題のように昭和の常識が令和では非常識になることもある。ただ、新たに生まれた常識を鵜呑みにして本当に良いものかを考える必要もあろう。

テレビ番組のこのおじさんが共感を生んだ、もっと対話をして、お互いを理解することは、逆に令和では新しく常識にすべきかもしれない。金融庁や東京証券取引所が企業に投資家との対話を求めているように、確かに利益は両者にとって重要だが、投資家はESGを意識し、利益を稼ぐ方法が社会の変化にそぐわっていないかをチェックしている。対話を通じて経営者がこれをしっかり認識することも令和の常識になっている。💥💡🏫📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:型にはめる教育はもう限界」から

2024.3.5 日経産業新聞の記事「眼光紙背:型にはめる教育はもう限界」から

人的資本経営以前に日本の教育のあり方を見直す必要あり

コラムの著者によると、渋谷教育学園の田村哲夫学園長が「型にはめる教育はもう限界」と語ったという。同学園の幕張中学高校、渋谷中学高校は全国有数の進学校であるが、大事にしているのは受験教育よりも教養を是とした「自調自考」教育であるという。つまり、自ら社会課題を探り、選んだテーマをもとに研究し、論文をまとめるといった考え方である。自律型人材に育てることで、多くの地方自治体から誘致が相次ぐという。その背景とは。

○渋谷教育学園の「自調自考」教育

明治以降、日本の学校教育は、暗記重視の教育が主流で、企業では従順な人材が好まれ、定年まで真面目に働くことが美徳とされた。しかし、現代は大転職時代。キャリア自律を求められながら、自分の適職探しができないという。田村学園長によれば、「幼い頃から、これはダメ、あれはダメと押さえつけられ、自分で考えて行動する習慣を身につけてこなかったため」と分析している。そこで同学園の「自調自考」である。

「三つ子の魂百まで」と言われるように自調自考教育は幼児から可能だという。「今日はどんな遊びをするのか」などは各児童の意思で決めるという。

企業では労働生産性が伸び悩んで「人的資本経営」が叫ばれ、人材教育に力を入れ始めている。その前にすべきは、国内の教育のあり方の全面的な見直しかもしれない。💥💡🏫📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:トップたる者の心得」から

2024.3.8  日経産業新聞の記事「Smart Times:トップたる者の心得」から

オーナー企業の罠、虚栄心

コラムの著者 柴田励司氏(インディゴブルー会長)は、「身の丈に合わない強力な力を持ちすぎると、人は力そのものに飲まれてしまう」(稲垣智則准教授(東海大学)著「ニセの自分」で生きてます〜心理学から考える虚栄心から)ではないが、多くのトップリーダーが注意すべき虚栄心について語っている。

○ダークサイドに陥るのは虚栄心から

柴田氏によれば、映画「スターウォーズ」のキャラクター、アナキン・スカイウォーカー(後のダースベイダー)が暗黒面であるダークサイドに転落するように、多くの経営トップが気をつけなばならないという。虚栄心は自分を大きく見せたいというところから始まり、自身の武勇伝を派手な演出を加えたり、見たこと聞いたことを誇張したり、笑い話で済むようでは問題はない。だが、これが会社トップであれば、虚栄心でその会社は蝕まれていくという:

  • 名前だけの有名無実の会社を買収したり
  • 自社の事業とは関係のない施設を建設したり
  • 経営陣だけが使える華美なオフィスが作ったり
  • 財界活動という名だけの経営者の遊びや享楽にふけり時間やお金を浪費したり

と、これらは経営陣がダークサイドに落ちている症状の代表格だという。さらに悪いことに2代目にはこのダークサイドの誘惑が周囲を囲っている。あた二代目の周囲から「なめられないように」という想いが高じて自分を実態より大きく見せる「虚栄心」が働く。また、自分の方針や意見に苦言や反対をしようものなら首を切ったり左遷する。こうなれば裸の多様状態である。上場企業なら、株主の目があり、自浄力が働く。だが、トップが株主の場合は第三者のブレーキが効かない。柴田氏は経営者が人間であれば虚栄心はあるものだが、これに対抗する「心」を鍛える機会を提供したいと考えている。💴📈📉👨👧📈💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:正解だったと思える日」から

2024.3.4  日経産業新聞の記事「Smart Times:正解だったと思える日」から

VB経営とVB投資の両方を経験して「最初から正解はない」

コラムの著者 村松 竜氏(GMOペイメントゲートウェイ副社長兼GMOベンチャーパートナーズファウンディングパートナー)は自ら新卒でVCとして投資を行い、さらに29歳で投資される側となって、起業家が成長路線に乗せる悲喜交々を語っている。

○起業家の士気や闘志がキャッシュアウトよりも重要

村松氏によれば、VCとして見てきた世界と起業家として見る世界は全く違うように見えたという。起業してもなかなか売り上げが上がらず、金策に走り回ったという。夜中にうなされ自分の声で目が覚めることもあった。確かに成功すれば華やかに見えても、スタートアップは孤独で正解の見えない、不安な決断の日々であったという。

よくスタートアップが死ぬ時は現金が尽きた時、キャッシュアウトした時だと言われているが、村松氏は、それ以上に起業家の士気や闘志が尽きた時の方が重要だという。彼らが最後にして最大の経営資源は、この経営陣の士気や闘志である。それさえあれば、周りからの応援の仕方はいくらでもあるという。諦めず粘る経営陣を見るから、集まってきた社員も経営陣を支えようとするという。VCとして200社以上のスタートアップに投資してきたが、最初から順調だった会社は1社もないという。特に起業時の目論見はほとんど外れる。苦境に立った時から何をするかで決まるという。

村松氏は、投資をする方、される方の両方を経験して思うことは、最初から正解はないということだという。もがき、不安な決断をしたその先に、奇跡のような成長が生まれる。後であの決断が正解だったと思える日が来るという。💴📈📉👨👧📈💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:『東京ダミー』からの視点」から

2024.2.27  日経産業新聞の記事「Smart Times:『東京ダミー』からの視点」から

東京は都市圏として世界有数の規模

コラムの著者 伊藤 伸氏(東京大学特任准教授)によると、経済学や経営学の実証分析の際にしばしば「東京ダミー」が出てくるという。つまり分析の対象が東京であれば1を、それ以外の地域なら0を割り当てる2値の変数である。東京ダミーは他の道府県にはない突出した特徴を持っているという。その1つが人口の東京一極集中で、東京の魅力と課題を同時に示すという。

○専門家の東京一局集中

伊藤准教授によれば、東京ダミーを含めると多種のデータの関係を検証する回帰分析の説明がしやすくなるという。例えば東京の人口集中は、国際的な都市への人口集中の要因にもよるが、規模が世界的であり、WIPO(世界知的所有権機関)によれば世界をリードする科学技術活動が集中している。この集中度は「東京・横浜」を世界一の位置付けにさせている。

さらに専門家に目を向けると、東京の集中傾向は際立ってくるという。東京の昼間人口は全国の13%。これにシステムコンサルタントやプログラマーなどのIT技術者では3割弱も占める。企業や大学の研究者になると4割近い。同様に弁護士では5割弱、公認会計士では6割弱と圧倒的な存在である。

専門家は東京で職業コミュニティーの交流を行い、濃密な情報共有、出会いやビジネスチャンスを求めることが容易な環境である。いわゆる知的なエコシステムが東京では成り立っている。

東京ダミーという視点は、自己の強み、弱みを分析し、キャリア開発や経営戦略への示唆を引き出すことに役立つという。🗼💴📈📉👨👧📈💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵