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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:週休3日制、成否のカギ」から

2022.8.23  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:週休3日制、成否のカギ」から

24時間体制でスピード勝負のシリコンバレー企業でも成功

 コラムの著者 ロッシェル・カップ氏(ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社長)によれば、新型コロナウイルスの感染拡大で米国でも企業が働き方を見直す必要に迫られている中で週休3日制は大きな話題となっているという。

○短い就業時間で集中し優先度をつけてインパクトの大きな仕事をこなす従業員

 カップ氏によれば、週休3日制は、米国以外ではアイスランド、ベルギー、スペイン、イギリスなど世界中の組織で試行されているという。中には米カリフォルニア州のように一定の従業員数を抱える組織では週休3日制を前提としようという動きもある。

一方、シリコンバレーのハイテク組織では24時間体制でヘルプデスクを運営し、リアルタイムのデータを使ってビジネス上の決定を行い、競合とは一歩先をリードするために早く製品を提供しようと競争をしている。しかし、このような企業が週4日しか働かないということがあり得るのだろうか。

カップ氏は、いくつかの事例を紹介している:

  • ボルト:サンフランシスコを拠点とするEC開発会社。550人の社員がいるユニコーンだが、週休3日制は可能だとして昨年秋から試験的に導入して常設にすることとした。
    • その理由は、3ヶ月間の試行期間後のアンケートで94%の社員と91%の管理職が試行プログラムの継続を希望したとの結果であった。
    • 創業者兼CEOもこの方法が会社運営には不可欠とした。
  • ThredUp:アパレルのECプラットフォームを運営。21年に試行開始。離職率は半分に減った。CEOは、社員が「達成することを優先順位をつけて、忙しく振る舞う無駄な動きをやめて、最もインパクトのある仕事に集中する」ことにしたという。
  • 37signal:コラボレーションソフトBasecampを開発。10年以上前から夏には週休3日制を導入。そこで分かったことは、制度を変えるだけでなく、組織の文化や運営方法を変える必要があるという。

さて、読者の企業や組織では如何だろうか。💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:喜寿で見つめ直す戦後日本経済」から

2022.8.18  日経産業新聞の記事「眼光紙背:喜寿で見つめ直す戦後日本経済」から

明治維新から終戦まで77年と同じ第2の敗戦をしてはならない

コラムの著者によれば、終戦から77年(喜寿)を迎えた日本経済を振り返ってその課題を浮かび上がらせている。

○「会社の寿命30年説」が分けた喜寿までの道のり

 コラムの著者によれば、焦土と化した日本から這い上がり、高度経済成長の真っ只中の1964年(戦後19年)に東京オリンピック大会を開催し、国際社会の一員として認められたという。

その後も紆余曲折はあるが、日本経済を押し上げ、1975年から始まった先進国首脳会議(サミット)のメンバーとして1回目から加わり、先進国としての立場も固まったという。戦後30年の時である。

株価や地下の下落が鮮明になった1991年。バブル崩壊といって、それから10年経っても経済は浮上せず、「失われた10年」と呼ばれた。しかし、20年たっても、30年たってもこの状態から脱していない。賃金もこの約30年間に他の先進国に大きく見劣りしている。

戦後30年と失われた30年の間の1983年に「日経ビジネス」が特集を組んだ。その特集に「会社の寿命30年説」があった。前者の30年はこの説には沿わず、企業社会の新陳代謝と市場創造に取り組んだ。一方、後者の30年は時代に翻弄され、顧客創造力を失い、滅びの美学に浸っている始末である。

喜寿を迎えた戦後の日本経済は、長期の持続というはやり言葉をいいことに、長生きだけでは先がないのである。明治維新から終戦までの77年間と同様に今年の喜寿は第2の敗戦となってはいけないのである。👔👕⚡️💡🖼📖🎥📈🎒💴📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:経営でのCFOの重要性」から

2022.8.19   日経産業新聞の記事「SmartTimes:経営でのCFOの重要性」から

VB経営で外部からのCFOよりも人材育成をすべき

コラムの著者 谷間 真氏(セントリス・コーポレートアドバイザリー代表取締役)は、経営参画したVBの体験からCFOのあり方について語っている。

○IPOプロジェクトの成功はVBのCFOの育成によって左右される

 谷間氏によれば、IPOプロジェクトにおいてCFO(最高財務責任者)は極めて重要なポジションであるという。経理財務や労務、法務などはスタッフや専門家でチームを編成すれば機能はする。しかし、CFOの役割は経営者そのものであり、機能ではないという。

経営にとってのアクセルはCEOやCOOが担う。一方、ブレーキであるCFOが優秀でなければ健全な経営は難しい。アクセルワークとブレーキングのバランスである。

CFOの業務範囲は、企業の社会的責任と影響度が大きくなるにつれて、急速に拡大している。例えば、以下のような多岐にわたる:

  • 財務経理、法務、労務
  • 経営戦略
  • 予算編成
  • 人材採用
  • 組織
  • IR
  • 広報
  • 知的財産
  • 情報システム
  • M&A
  • アライアンス
  • リスクマネジメント
  • コンプライアンス
  • コーポレートガバナンス

ビジョンを社内外に語るのはCEO、上場企業ではCFOが大半をマネジメントしなければならない。

スタートアップやVB経営者はCFOの外部採用で進めようとするが、谷間氏はあまり勧めない。理由は、人材募集や紹介で登用すべき優秀な人材に出会えることは稀で、もし運良く採用しても、その人材がIPO後も経営陣として活躍してくれる可能性は低いからである。谷間氏はVBでは社内または今までの関係性のある人材の中で管理業務の経験がないとしても、最優秀で成長が認められる人材をCFO候補としてステップアップさせることで経営を軌道にのせるという。⏳📱🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:兄弟姉妹の絆の日、明治と中大三浦ゼミがコラボ」から

2022.8.19  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:兄弟姉妹の絆の日、明治と中大三浦ゼミがコラボ」から

母の日や父の日、そして兄弟姉妹の絆の日

 コラムの著者 三浦 俊彦氏(中央大学商学部教授)が取り上げるのは、食品事業を営む明治と三浦教授のゼミが共同勉強会で生まれた企画で本格化した同社のプロモーションについて述べてる。

◯ブランド戦略とは心に残る世界観をいかに作れるかが勝負

 三浦教授によれば、兄弟姉妹の絆の日は7月の第4日曜として日本記念日協会の認定を受け、申請した明治であるという。この記念日は、三浦教授のゼミで同社と共同勉強会を催したのがきっかけだという。

勉強会では明治からお題をいただき、ゼミ生5チームがプレゼンする。昨年のテーマが「ニューノーマル(新常態)時代の新しいハレの日」というものだった。菓子業界ではバレンタインが最も重要なハレの日だが、コロナ禍でどんなハレの日を消費者が求めているかというお題であった。

その中で優秀賞を取ったのが「兄弟姉妹の日」。コロナ禍でステイホームにより兄弟喧嘩も、仲良くなったのも大切にしていきたいといった考えで、母の日や父の日のプレゼントのように兄弟姉妹の日には、兄が妹にお菓子を買ってあげたりして絆を深めていこうという戦略である。明治も特別なPOPを作り北海道、東北、四国のスーパーマーケット十数店舗で大量陳列用のPOPで同社の「きのこの山」と「たけのこの里」のキャラクターを登場させて世界観を構成した。さらにSNSを使って、ネットメディアにも取り上げられるようにした。

ブランド戦略は心に残る世界観をいかに作れるかが勝負で、店頭とネットを通じて、「京田姉妹の絆の日=兄弟姉妹で明治のお菓子をあげ合う日」にする世界観を構築したという。さて、来年もこの記念日にどの程度効果が出るだろうか。🍫🎍🍄📙📖👚🚗📰✏️🗒🍷💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:SNS時代の逆転の発想」から

2022.8.17   日経産業新聞の記事「SmartTimes:SNS時代の逆転の発想」から

リアルの世界ではリセットも遮断もできないからこそ逆転発想

コラムの著者 野口 功一氏(PwCコンサルティング パートナー)は、インターネットによる個人の表現がブログやSNSと手軽にできるように進化した過程で生じた課題について語っている。

○仕事をすればするほど他人からは何かを言われるリアルな世界

 野口氏によれば、インターネットの普及は個人の発信力を桁違いに向上させ、黎明期にはブログなどで自分の思いを発信する程度であったが、それ以前は、自分の書いた文章が多くの人の目に晒される機会などは皆無であったという。つまり当時は、自分の文章を読んでもらうには大変な苦労とコストがかかったが、今や自分の日常や興味のあることを書き連ね、世界の人から見られるという、想像もできない環境が実現している。

ブログ文化が定着すると、今度はSNSが生まれた。これはブログよりも簡便に自分の伝えたいことを大勢の仲間や見ず知らずの人に見せることができる。内容も文章に限らず写真や動画、イラストまで活用でき表現できる。

このような目覚ましい技術革新は様々な課題も生じさせた。表現内容を肯定的に見るだけでなく否定的に捉える人も多く出てくる。発信力がデジタルによって強化され、発信と閲覧の母数が増えると一層増幅される。誹謗中傷や炎上がその事例である。

このようなことを避ける方法として一番良いのは発信をやめることである。発信しなければ批判の対象にはならないし、何も起こらない。人からとやかく言われることもない。しかし、これはインターネットなどのバーチャルな世界のことで、リアルな日常生活や仕事では、人との交流やつながりを断ち切ることは難しい。仕事で批判されたり、逆の意見が出たり、思い通りに行かないことがほとんどである。しかし、全てを遮断して仕事はできない。

となればどうするか。野口氏は、発想を逆転することだという。仕事に対する意見や批判があることは、自分が仕事に向き合って行っている証拠だと思うのである。SNSの場合であれば情報箸発信しているからこそ叩かれるのであろう。そこで、野口氏は、仕事などで煩いことが言われたら、「自分はよく仕事をしているのだ」と発想を逆転することを勧めている。⏳📱🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵