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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:過剰マネーがもたらす株高」から

2021.2.18   日経産業新聞の記事「眼光紙背:過剰マネーがもたらす株高」から

コロナ禍で超低金利政策が続く限り過剰マネーが広がる

コラムの著者は、米国をはじめ日欧も以前水面下にあるGDPであるのに対して、株式市場は連日の市場最高のレベルを維持している異様な状況についてふれている。

○多くのの経済指標が厳しいにもかかわらず株高が続く異様さ

 コラムの著者によると、新型コロナウイルスで世界最大の感染者数と死亡者数を記録している米国のGDPを見ると、2020年4〜6月期に▲31.4%と急落した後、7〜9月期、▲33.4%、10〜12月期に4.0%のプラスに回復したが、前年同期比で見ると、▲2.5%として以前として水面下にある。日本やヨーロッパも同様の状況であるという。

一方、株式市場を見ると、米ダウ工業株30種平均:ロックダウンの影響で2020年2〜3月に1万8000ドルまで急落したが、2021年2月には3万1522ドルの史上最高値を更新した。景気や企業業績が悪いにもかかわらず株高は理屈に合わないと見える。しかし、株価の決定要素は、景気や企業業績以外にも政治、財政、金融、イノベーション、天変地異など材料はいくらでもあるが、コロナ禍で最も影響を与えているのは金融緩和である。米国は、政策金利を0〜0.25%のレンジで実質金利ゼロを続けている。これでは、じゃぶじゃぶの資金が生まれ、実際マネーサプライは前年比25%も増加している。さらに低金利で行き場を失ったマネーは株式市場など資産市場に流れ込む図式である。この傾向は、金融緩和が継続する限り、続く。💵🚗🚆💻🏠💡⚡️🔍📶🦠😷📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇺🇸🇫🇷🇩🇪🇬🇧


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナ禍、時間管理が重要に」から

2021.2.17   日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナ禍、時間管理が重要に」から

コロナ対策も中長期戦への様相でリスク管理を

コラムの著者は、コロナ禍も危機管理の重要なファクターである時間管理の視点でみると、日本国内の対策が予断を許さない状況であることを語っている。

○ワクチンが普及するまでの時間稼ぎでは対応コストがあがり市場を失いかねない

 コラムの著者によると、危機管理の前提に時間管理があるという。つまり、時間管理を怠ると、コロナ禍のような場合には救える命も救えず、無用な企業倒産が起こり続けることになるという。日本政府はもちろん、地方自治体、各種団体、そして多くの企業でも危機管理を再確認しなければならないと示唆している。

例えば、新型コロナウイルスとの戦いを短期戦、つまり数ヶ月ですむとみるか、ワクチンができ普及する1年〜2年とみる中期線と見るか、さらに、変異型などの残るとすると、数年以上とみる長期戦かで、その対応が変わってくる。短期戦あれば、「過ぎ越し」、つまり、息を潜めてじっと風が吹き去るのをまつことも1つの策となり、復旧や回復で済むだろう。しかし、新型コロナウイルスが長期に居残り、3年以上の長期戦となると、いつまでも息を止めて置くことはできない。やがて、死に至り、一時的な給付金などでの時間稼ぎでは維持できなくなる。つまり、そこでは業態変革やビジネスモデルの抜本的な変化が必要で、これらを後押しする対策が行政としては求められることになる。

ようやく先ごと医療従事者に向けての新型コロナウイルスに対するワクチン接種が始まったが、まだまだ普及には時間がかかる。それまでの時間稼ぎ策だけでは、不透明な普及時期まで大きな対策コストがかかり、最悪は市場そのものが蒸発する可能性もある。いまこそ、時間管理が重要なのはそこにあるという。💉🚗🚆💻🏠💡⚡️🔍📶🦠😷📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:増えた食の楽しみ方」から

2021.2.17  日経産業新聞の記事「SmartTimes:増えた食の楽しみ方」から

重要な食事に大きな変化が起きている

 コラムの著者 野口 功一氏(PwCコンサルティング パートナー)は、コロナ感染拡大の中、年末年始の様子が大きく変化し、中でも食生活の変容について語っている。

○家の内外で楽しく食事ができる新たな「コト消費」の幕開け?!

 野口氏によれば、相変わらず新型コロナウイルスに振り回せれている状況で、新常態になって1年近くになり、定着してきたビジネスも多くあるという。例えば、レストランなどからのデリバリーサービスはもうすっかり生活に馴染みのあるものになってしまった。確かに昔から出前や持ち帰りはあったものの、人数の多少にかかわらず外食は特別な場所で特別な料理を楽しむことであった。それが、今や予約がとれない高級店からコンビニエンスストアまで多くの店がデリバリーサービスを活用している。これはコロナ禍で追い詰められた飲食業の苦肉の策であり、業績が向上しているとは言い難いだろう。だが、顧客側の視点で見ると、外出せずともさまざまな選択肢からサービスを受けられるメリットは大きい。従来ならとても家庭で味わえないような高級店からの料理が堪能でき、特別感があって心が踊るものである。

こうなると、顧客側の重要な食事に大きな変化が起こりつつあるが、デリバリーだけでは、ビジネスの大きな転換ではない。あくまでも今までの延長線上にあるビジネスで、「食べる体験」そのものを変えていく、いわば、フードテックが必要となろう。この食の「コト消費」こそ飲食業の次世代かもしれない。☕️🍖🍤🍞🍽💹🕛🛒📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:コロナ禍のマッサージ道具、視覚にも体調にも効く」から 

2021.2,17  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:コロナ禍のマッサージ道具、視覚にも体調にも効く」から

コロナ禍での体調管理の重要性に合わせて

北陸三県では、それぞれの文化的伝統があって、産業へのデザイン活用も盛んであるという。コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、その中で富山市にあるプラスチック家庭用品メーカーの商品を紹介している。

◯新しいイメージと使いやすさで注目

 富山市にあるリッチェルは1958年創業のプラスチック家庭用品メーカーで、新商品開発やデザインに力をいれているという。KIKACARE(キカケア)は新しい概念の健康器具で、若いデザイナーコンビであるyonanp(ヨナンペ)が発想したもので2020年11月に発売されたという。

富山県の総合デザインコンペティションで新しい概念の足踏み健康器が受賞。その後、背中、首、手など各部位用の商品をシリーズ化していった。商品は、新しいイメージと使いやすさにより利用者から好評を得ているという。

  • デスクに置いても恥ずかしくない形、
  • つい、手が伸びてしまうようなデザイン
  • ちょっとしたリフレッシュが必要なシーンに提供

このようなコンセプトで、さらにコロナ禍で健康管理に気をつけるニーズから、見た目にも長く使える優しいデザインと使い勝手の良さ、さらに「効く」というイメージから心を癒す効果も配慮されている。💪🦶✋😷👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:役に立たない知識を役立てる」から

2021..2.16   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:役に立たない知識を役立てる」から

基礎研究の意味づけ

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、東京大学出版が刊行した「役に立たない」科学が役に立つ」(ベルト・ダイクラーフ米プリンストン高等研究所現所長・エイブラハム・フレクスナー同研究所初代所長共著)を軸に基礎研究の意味づけに対して解説している。

◯研究や技術を無尽蔵に生み出す基礎研究

 山﨑教授は、選択と集中の名の下に研究費の配分で役に立つ研究が優先的に選択され、すぐに役に立たない基礎研究が後回しにされる状況に危機感を抱いた両著者が示した基礎研究の意味づけについて解説している。

プリンストン高等研究所は独創的な研究を行う研究者や新しい分野を切り開く研究を集め、雑用や研究費の獲得から解放し思う存分好きな研究に打ち込めることを目指した研究者のユートピアであるという。ノーベル賞受賞者も多く所員でアインシュタイン、湯川英樹やフォンノイマンもいた。フレクスナー初代所長が目指したのは、

  • 基礎研究の成果としての知識は使えば使うほど増える
  • 予想外の形で新しい技術やツールを生み出す
  • 好奇心で駆動される基礎研究は優秀な研究者を惹きつける
  • 基礎研究の果実は人類共通の資産として公開され、個人や組織によって独占されない

というものであった。さらに所員であったアインシュタインは、役立つとは思えない知識がなぜ役に立つのかについて、次のように語ったという:

「想像力は知識より重要である。知識は今私たちが理解していることに限られるが、束縛のない想像力は世界の全てを包括し、これから理解することまでを含むからだ。」

🎥🤖🥬🧅🚜💻✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🗻🇯🇵🇺🇸