Previous month:
2017年7 月
Next month:
2017年9 月

2017年8 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:EV時代到来のスピード感」から

2017.8.23   日経産業新聞の記事「眼光紙背:EV時代到来のスピード感」から

リチウムイオン電池の供給の制約

コラムの著者は、ガラケーがスマートフォンに置き換わったような劇的な変化は、EVではその電池の供給制限で起こらないだろうと予想している。

◯英仏両政府は2040年にエンジン車の販売を禁じるが

 この両政府の方針で電気自動車の時代は一気に到来するような印象があるが、コラムの著者によると課題もあるという。その大きな課題の1つは、EVの根幹であるリチウムイオン電池の供給が追いつかないというものである。

簡単な算数をすれば明白である。

パナソニックと米テスラが共同で運営する米ネバダ州の巨大な電池工場の投資額は、およそ5千億円である。同工場の生産能力は、電池容量ベースで最終的に年間350億ワットに達する。これは世界にあるリチウムイオン電池の生産能力の合計を上回るという。

一方、1台のEVの搭載電池はテスラの提供する車より小型な日産のリーフでも2万4千ワット。

つまり、この巨大工場がすべて電池を供給するとして、350億➗2万4千=145万(台)のリーフしかできないことになる。世界の新車市場は年間約1億台。これをすべてリーフ型のEVに置き換えるには、あと、68の巨大工場が必要となる。さらに電池の材料であるリチウムやコバルトの需要も今の20〜30倍に膨らみ、鉱山開発まで不可欠になるとみる。

こう考えるとスマホのような劇的な置き換えは起こらないとみるのがコラムの著者である。ただ、いつまでも電磁技術や材料の改良がそのままであるとは思えないから、どうであろうか。⚡️🚗🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メガバンクの根こそぎ採用に思う」から

2017.8.22   日経産業新聞の記事「眼光紙背:メガバンクの根こそぎ採用に思う」から

フィンテックの進化の対応だけか?

コラムの著者は、来春採用予定の内定通知が出るころで、吉報であれば喜べるが、銀行OBの言葉を思い出し、複雑な気持ちになるという。

◯今回の大量採用は想定外の数

  メガバンクのOBの言葉は、

「メガ一行で支店数を上回る1000人超を採用するのは異常。適正は250人だ」

というものである。リーマン・ショック前の採用数のピークをに比べると半減したというが、違和感を覚えるという。

減点主義の人事評価の基本と言われ、入行数年後から容赦なく選別される。結果的にチャレンジ精神に富む行員が育たないという。確かにフィンテックの進化に対応して優秀な人材が必要であるとはいえ、一般の事業会社でもICTに対応した人材の確保は急務で事情は同じである。

コラムの著者が問題視するのは、金融機関が根こそぎ優秀な人材を採用し活かしきれないしわ寄せが、事業会社の採用活動や経営に悪影響を与えないかということである。職業選択の自由は当然ではあるが、その人材を生かすのも、金融機関の役割であろう。⚡️👔💹🏢💰happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: ヒーローズ・ジャーニー、『つながり』こそ現代の英雄」から

2017.8. 22    日経産業新聞の記事「風向計: ヒーローズ・ジャーニー、『つながり』こそ現代の英雄」から

物語も第3の読み方から

コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、物語は読み、鑑賞するといった他に自分の人生を読み、未来への羅針盤とする活用法に注目した「ヒーローズ・ジャーニー」について語っている。

◯多くの企業が賛同

 物語で危機を乗り越えて飛躍を遂げる時、人類が共通して辿るとされる「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)」は神話学者ジョーゼフ・キャンベルが著書「千の顔を持つ英雄」で提示した古今東西の神話に一貫する物語のパターンであるという。

旅には大きく分けて3つの局面があるという。

  • 「旅立ち」;安全で常識的な世界からの旅立ち
  • 「イニシエーション」;最大お試練を自己犠牲を通して克服する
  • 「帰還」;新たな報酬を得て宝を分かち合う

現在、ジョーゼフ・キャンベル財団が米国とカナダで商標を登録している。

この財団と連携して、ユニリーバや製薬会社イーライリリーなどが、カンファレンスやイベントを開催で参加も多数となっているという。

財団を創設したロバート・ウォルター氏によれば、

「英雄が単独で課題を解決できる時代ではなくなった。キャンベルのいう『千の顔』とは現在は集団。つながりあうことで不可能を可能にすることに英雄性がある時代」

と語ったという。🗻📖💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:米由来の化粧品、肌への優しさにこだわり」から

 2017.8.21  日経産業新聞の記事「拡大鏡:米由来の化粧品、肌への優しさにこだわり」から

海外展開も念頭に

コラムの筆者 山下 尚文氏(ネクステージトータルマーケティングプランニング社長)は、ディーエイチシー(DHC)の米由来の化粧品を事例にそのマーケティングについて語っている。
◯ふっくら、つややか、なめらかを訴求

日本古来の飲料や食品に注目した別用途のものに美容がある。山下氏は、昨今の甘酒ブームについてまず語っている。

甘酒は日本酒の酒粕から作られるものと、米麹から作られるものがあるという。この甘酒には、江戸時代から肌を美しくする効果があると言われてきた。お米の力は、美容について日本の古来から伝承されていたようである。

DHCはこの米の持つ美容成分と米ぬかを発酵させた米由来の天然成分を配合させた「潤米(URUMAI)シリーズ」を発売した。ソープ、ローション、ミルキーエッセンスの3種で、デリケートな肌にストレスを与えない天然由来成分100%の処方を実現したと訴求している。

ふっくら、つややか、なめらかな使用実感に特徴を置き、使用者に化粧の本質である実感に迫るマーケティングである。売れ行きは、狙い通り好評であるが、今後、国内市場の拡大はあまり望めない現状から、世界市場への進出がポイントとなっている。

とりわけインバウンド市場では日本の伝統的な飲食品が好感を持たれていることから、お米の力の化粧品も今後の海外展開が注目されるだろう。

💄💡⚡️⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:英語力アップの好機」から

2017.8.21   日経産業新聞の記事「眼光紙背:英語力アップの好機」から

皮肉な英語力アップの機会

多くの職種で今不足している人材はITエンジニアで、国内ではいずれ限界が生まれることから、外国人を海外拠点で確保して国内で働くインバウンド人材で解消する動きがあるという。コラムの著者は、その中で皮肉にも受け入れ側の英語力が問われるところだ指摘している。

◯第4次産業革命で人材不足

  様々な職種で人材が確保しにくくなる中でも企業にとって特に深刻なのがICT分野のエンジニアであるという。第4次産業革命が進行する中で、ICTエンジニアが確保できるかは企業の競争力を左右するまでになっている。

ざっと挙げると;

  • 社内外のネットワーク設計や運用管理
  • 製品に組み込むソフトの開発
  • サーバー攻撃対策
  • 自動運転技術の開発

などまだまだその領域は広がりつつある。

一方で、エンジニアの方は求人倍率が5倍以上と採用が厳しいという。そこで、外国人を海外の拠点で確保し、日本の企業に紹介するという事業に人材会社も力を入れ始めている。日本は外国人の受け入れには消極的であるが、研究者や技術者は「高度人材」として認定されやすく、在留期間など優遇措置が受け入れられる。

問題は受け入れ側の企業の社員の英語力などコミュニケーション能力で、外国人の技術者と密接なコミュニケーションが取れないということである。いまこそ、英語力のアップの機会かもしれない。⚡️📈💹🏢💰🌍happy01