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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 物事の秩序、規制がないと暴走しがち」から

2017.4.21  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 物事の秩序、規制がないと暴走しがち」から

秩序の根源であるエントロピーは増大するもの

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、人間社会だけでなく森羅万象の本来の性質は、物事が乱雑に向かうもので、これを抑えるには規制のよって状態数を減らすことにあるという。

◯エントロピー増大に逆らうにはそれなりの理由がある

曖昧さの少ない状態を低いエントロピー状態といい、即物的な表現でいうなら秩序となるという。例えば左右同じという規制からでる秩序構造は対称性と呼ばれる。人間は物事がきれいになりやさしくなるから、本能的に秩序や対称性を好むという。

もともと物事が乱雑に向かう傾向は、人間社会だけでなく森羅万象、自然の法則としてエントロピーが大きくなる方向に向かう。また、物事は規制がなければあらゆる状態をとろうとする。無秩序になればばるほど、放置すると、いろいろな状態をとろうと広がっていくのが、このエントロピー増大の原理であるという。

なんらかの規制を加え、状態の可能性を大幅にへらすと、状態数はへる。対称性である変換いたいしては不変であるという。並進対称性は、空間的に一方向にづらしても並進操作にたいしてかわらないものである。線路の枕木や結晶の格子構造がこれにあたる。つまり、秩序の根源である規制を対称性に求めると、自由な状態数はいきなり小さくなる。

💻💡⭐️🌎pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 光散乱、青空や白い雲も説明可能」から

2017.4.14  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 光散乱、青空や白い雲も説明可能」から

光が当たった粒子の大きさで変化

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、私たちが日常みている青空や白い雲、夕焼け、朝焼けの色について語っている。

◯酸素や窒素の分子では散乱は起こらない

和田教授によると、日常みている青空や白い雲、夕焼け、朝焼けの色は光の散乱によるという。光の散乱とは、光が波長と同じ程度の大きさの粒子に当たって進行方向を変える現象だという。

空が青く見えるのは、光の波長より小さな粒子による「レイリー散乱」であるという。太陽からの光が、ちりや空気の密度の揺らぎで短波長な青色が赤色より散乱されやすく青く見える。ただ、酸素や、窒素の分子による均一な気体では散乱は起こらない。夕焼けや朝焼けは太陽光が大気層に入射するとき、厚い空気の層で紫や青色は大部分散乱されて、赤い光を多く含む光が目に入ることになるという。🌈⛅️☀️💡🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:高級パスタ『レガーロ』こだわり原料で食感追求」から 

2017.4.20   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:高級パスタ『レガーロ』こだわり原料で食感追求」から

気分の高まっているシーンを想定

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、本格的である高級パスタのブランドを育てる日本製粉の狙いについて触れている。

○日常感の追求と子供と親を対象とする「オーマイ」ブランドと分離

同社が進める高級パスタブランド、「レガーロ」は、2月下旬の出荷以降、スーパーなどの仕入れ部門で好評で売り上げ上々であるという。現在、国内のパスタ市場は冷凍食品やコンビニエンスストアでの販売が好調だという。しかし、時短ニーズの押され、乾燥パスタの販売額は頭打ちであるという。

日本製粉は、さらに市場を分析し、高級ラインの乾燥パスタというカテゴリーにこれまで業務用であったレガーロを改良し、家庭用商品への展開を図った。

原材料にもこだわり、弾力性に優れた食感を実現。パスタソースも、イタリア料理店で本場の味を知っている消費者に対してイタリアの本場の味を再現した。また、従来の日常感の追求と子供と親を対象とする「オーマイ」ブランドとはカテゴリーを分け、誕生日などの晴れの日に利用する40歳代から50歳代までの女性をターゲットにしたパスタと位置付けた。

広告も従来の料理雑誌ではなく、女性ファッション誌を中心に出稿してパッケージも高級感を出した。同社担当は、「レガーロ」をこれから20〜30年のブランドとして育てるとの意気込みだ。🇮🇹🍝cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:上海、消えたクラクション」から

2017.4.18   日経産業新聞の記事「眼光紙背:上海、消えたクラクション」から

見事な規則改正?

コラムの著者は、最近の上海の街は静かで、クラクションの音もたまにしか聞こえないということに疑問をもった。

◯3月の規則改正でより厳しい罰則に

最近、出張などで上海を訪れる人がいれば、きっと驚くのは、その静けさだという。これまではクラクションの音がすごい街であったはずなのに、ほとんど聞かれない。上海市は以前から市内の中心部でクラクションを禁じていたが、3月の規則改正で全面禁止とし、違反者には200元(約3200円)の罰金が命じられるという。

中国の人は大陸性でおおらかだが、交通事情は違うという。われさきに割り込み、歩行者や自転車を押しのけて交差点に入る。おのずと衝突を避けるためにクラクションが鳴り止まない。

しかし、常時警察もいないのに、こうも規則をまもれるのものなのか?実は、「電子警察」と呼ばれる、監視カメラと音の連動で違反者を撮影し、違反切符が切られるしくみである。もう一つは、衝突回避にクラクションが鳴らせないので、慎重運転にならざるを得ないからだという。

それにしてもこの規則規制の効果は見事だ。🇨🇳🚗🎵🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 技術流出の背景、リストラ・情報化が拍車」から

2017.4.18  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 技術流出の背景、リストラ・情報化が拍車」から

研究の公開性と特定秘密保護法の調整が課題

コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、東芝の半導体子会社の売却で、技術流出を危惧している。

◯グローバル化が人材流失を加速

志村氏が危惧するのは東芝が持つ半導体フラッシュメモリの技術の流出である。ようやく政府も日の丸化を考慮し始めたが優秀な技術者が他国に移動した後では後の祭りかもしれない。

グローバル化が進んで現代では、人材のモビリティー(流動性)は加速しており、技術の外部拡散と相まって、技術流出の可能性がますます高まるという。思わぬリストラにあった技術者は、致し方なく中国や韓国資本の会社などで働かざるを得ない。人が動けば技術も移転する。しかも世界的にICTで瞬時に別の場所に情報が移動する時代である。

さらに民生用の技術であっても、軍事機密として米国は慎重に管理を行う。軍事転用が茶飯事であることから、日本も研究の公開性と特定秘密保護法の兼ね合い、調整をどうするかも課題として浮かび上がってきている。💻💡⭐️🌎pchappy01