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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ネット歴史秘話、国際接続、直感で産学連携」から

2015.5.22   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ネット歴史秘話、国際接続、直感で産学連携」から

非常に重要なことが持ち込まれたという感覚が判断を進めた

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、日本のインターネットの歴史が始まった1984年9月、慶應義塾大学の村井純さんが慶応大と東京工業大学を接続したことから始まり、その後国内ラインが国際ネットワークに繋がった裏話を語っている。

○国際的な理学ネットワークの接続

1988年の秋、ハワイ大学が国際的な計算機ネットワークの日本への接続先を探しており、それを東京大学理学部が受けるべきだと、まさに急遽話が持ち上がったという。和田教授は当時理学部で予算などの権限を持っていた中で、年末近くで降ってわいたような話に戸惑ったという。ただ、その時の感覚が、非常に重要なことが持ち込まれたというもので、これが国際ネットへの接続への後押しになったという。

このような霊感的パルスは研究途上であったと和田教授は語るが、この秘話はまさに記憶に残るものであったという。このような直感も時として重要あると、和田教授は説いている。pcloveletterpchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:知識経営、シンガポールの底力」から

2015.5.21   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:知識経営、シンガポールの底力」から

日本の10分の1のGDPで知識立国を目指すシンガポールの強み

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、ゴールデンウィークに訪問した南洋理工大学のACI(Asian Consumer Insight)研究所の意気込みからシンガポールの強みに言及している。

○補助金に頼らず自立せよ

ACIは2011年シンガポール政府から多額の支援を受けて設立された研究・教育機関で、アジアの消費者の意識や行動を解明し、企業へのマーケティング戦略に貢献しているという。

同研究所は、シンガポール内外の大学や企業と多くの取り組みを行っており、「補助金に頼らず自立せよ」とシンガポール政府から釘を刺されていており、日本企業の多くともプロジェクトを進めている。横浜市の1.5倍の人口が仙台市程度の面積に居住する小国であるにもかかわらず、GDP規模でも日本の10分の1でも、他国への、例えばインドネシアへの投資額ランキングでは、第2位の日本を大きく抑え、堂々トップである。天然資源を持たないシンガポールでは、強みは知識と知識経営である。知識経営を国全体が支援し実行し、常に新しい知識を育み、取り込んで、イノベーションを起こしている点が強みだという。メンバーは海外との連携が死活問題であると心底理解し、それを楽しんで挑戦しているという。知識立国を目指すシンガポールの強みがここにある。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ゲノムでの負けパターン」から

2015. 5.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ゲノムでの負けパターン」から

出遅れた「ゲノム解読計画」を彷彿

コラムの著者は、急速に生命科学研究で発展している「ゲノム編集」がもともと大阪大学微生物研究所が基礎研究で成果を上げながら、米国で実用化技術が先行され基本特許まで取得されるといった負けパターンになるのではないかと危惧している。

○応用の広いゲノム編集

ゲノム編集とは、生命の設計図である遺伝子を、狙った場所に切り貼りする手法で使いやすく効率も良いので遺伝子組み換え技術に匹敵するとさえ、いわれている。

大別して3方式あり、このうち最も注目されているのは米ハーバード大学とMITの研究グループが共同開発した「クリスパー/キャス」である。2014年に基本特許が成立したという。

ただ、この方式につながる遺伝子配列を1987年に大阪大学微生物研究所が基礎研究で良い成果を上げながら、応用に向けた段階で競争力を失った。たびたび聞かされる日本の負けパターンが「ゲノム解読計画」の時と同様に乗り遅れ、繰り返されるようだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:人工知能の発達、『心とは何か』人に問う」から

2015.5.19   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:人工知能の発達、『心とは何か』人に問う」から

そこには哲学的な課題が

コラムの著者 新田 義孝氏(四日市大学)は、昨今の人工知能(AI)の高度化と人間のこころとの関係について触れている。

○インドの昔話を彷彿とさせる

一昔前は、人間がプログラミングを行い、動作させていたコンピューターも、最近は再帰的にコンピューター上のプログラムである人工知能が学習し、プログラムを生成、賢くなる機能がでてきたという。その結果、プロの棋士に勝つ人工知能が出てきたという。

では、人工知能と人間との違いは何か。そもそも人間とは何なのか?そんな哲学的な課題を我々に突きつけてくる時代に近づきつつあるという。

インドの昔話を新田氏は引用している;

旅人がお堂で夜を過ごしていると、鬼が死体を運んできて、後からきた鬼と取り合いを始めた。一人の鬼が旅人を見つけて腕をもぎ取ると、もう一人がかわいそうだと死体の腕を旅人につけてくれた。そんなことを繰り返し、朝には死体と旅人がすっかり入れ替わった。

死体の体にねってしまった旅人は、和尚様に、私は一体誰でしょう、と聞く。すると、そもそも「私」なんて者は存在しない。無だというのが、この昔話のオチだ。

人工知能の発達は、人間そのものの存在、こころとは何かを我々に提示してくる。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『一帯一路』、構想は壮大だが…」から

2015. 5.18   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『一帯一路』、構想は壮大だが…」から

中国の中華思想の1つ?

コラムの著者は、中国が提案する「一帯一路」構想について、若干批判的に見ている。

○壮大だが、経済的には疑問

「一帯一路」の意味は、

  • 一帯;中央アジアを抜ける陸路
  • 一路;インド洋など海路

で、アジアと中東、欧州を結ぼうとする構想であるという。

壮大な計画で魅力的だが、コラムの著者は、その経済性に疑問を持っている。

中国からドイツまで通関手続きを含め、鉄道で20日かかるという。時間的に物流として中途半端であり、途上の人的なリスク(破損や盗難)も大きいという。また、「一帯」沿線は、人口も少なく、産業として成り立つものは天然資源の輸出ぐらいで、これが中国の狙いだという。

さらに不思議なのは、「一帯一路」の東端が中国であること。シルクロードで運ばれた物品は平城京まで行き着き奈良の正倉院がその終点であるといわれている。どうも、「一帯一路」は中華思想の1つかもしれない。happy01