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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:調味料『塩レモン』」から

2014.6.20   日経産業新聞の記事「流行を読む:調味料『塩レモン』」から

酢と塩の二役が食卓を盛り上げる

コラムの著者 粟飯原 理咲氏(アイランド代表取締役)が取り上げたのはこのところ注目されている『塩レモン』である。

○もともとはモロッコの伝統的な調味料

家庭で作る自家製調味料『塩レモン』。もともとはモロッコの伝統的な調味料だそうだ。塩レモンとは、簡単に言うと、『レモンの塩漬け』だそうだ。

  • 材料:レモンと塩
  • 作り方:熱湯消毒した瓶に、カットしたレモンと塩を交互に重ねいれ、最後に塩を入れてふたをする。
  • ポイント:途中、瓶を振り全体が混ざるようにしながら、直射日光の当たらない冷暗所に1週間以上ねかしておく。
  • 出来上がり:塩がとろりとした液状になり、さわやかな香りが立ち上がる

料理ブログでもポータルサイトへの投稿数が2年間で25倍になったところもあるという。酢と塩の二役をこなし、素材の持つうまみや甘みを引き出し、和洋中エスニック、どんな料理にも相性が良いという。さらに、簡単に作れて、長期保存も可能であるため、手軽さ、さらに疲労回復や美容効果もあるレモンのクエン酸が女性の心を掴んでいるともいえる。

この夏の乗り切りに、1つ塩レモンはいかがだろうか。restauranthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:人口とサッカー」から

2014. 6.23  日経産業新聞の記事「眼光紙背:人口とサッカー」」から

各国の人口で企業を規模でみると

コラムの著者は、現在サッカーワールドカップで佳境に入っている各国の人口に注目し、企業の規模による業績について触れている。

○人口ランキングと参加国

人口ランキングのトップ10に入る国は、米国、ブラジル、ナイジェリア、ロシア、日本の5か国のみで、世界人口の37%を占めるという、中国とインドは出場していない。むしろ出場国は、人口が5000万人に満たない国(ウルグアイ、ボスニア、クロアチア、コスタリカ)は4か国もあるという。中国やインドでは、地方都市の規模、日本でも都道府県の規模に過ぎない。

サッカーは、こうした人口の規模よりも選手の身体的能力や才能だけでなく、組織力、戦略、トレーニングが勝つための条件となっているという。そう見れば企業の規模も同様かもしれないという。

優秀な社員をそろえた大企業が常に勝てるわけでもなく、組織力のある中堅・中小企業が高成績を上げている分野も多いという。大企業は社員のモチベーションを高められず、組織が空回する例も少なくないだろうという。soccerhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『モデル転換20年』成果発現」から

2014. 6.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『モデル転換20年』成果発現」から

企業のモデル転換の成功に労働者の犠牲あり

コラムの著者は、2013年度の企業業績がほぼ過去最高となったことを取り上げ、その要因について労働者の犠牲があったことを触れている。

○過去最高益の要因

第一は円安がである。ただ、その本質は、日本経済の価値創造パターンが、戦後一貫して続けてきた「失業の輸出モデル(価値収奪モデル)」から「雇用の輸出モデル(価値提供モデル)」へのモデル転換によるところが大きいという。

このモデル転換は、ミクロ経済において日本経済復活の必要条件であった。それがほぼ完了し、アベノミクスというリフレ政策が十分条件として働いたことにあるという。

20年間の円高デフレという困難な時期に「雇用を輸出するモデル」あるいは「脱競争・品質優位・技術独占のビジネスモデル」への転換は称賛されることに価する。と同時に、その犠牲を労働者に転嫁し企業がモデル転換を図れた。労働者の犠牲とは、労働分配率と実質賃金が抑制され続けたことである。そこでねん出された過剰利潤が、モデル転換の投資に投入された。労働者の犠牲は無駄ではなかった。

今後はデフレ終焉とともに、企業は新規のこのモデルによって、十分な利潤を追求し、賃金と配当、自社株買いによる分配に比重を移せる。経営のかじ取りの腕が問われるところである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『払い逃げ』という抗議」から

2014. 6.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『払い逃げ』という抗議」から

信用の逃げ足は速い

コラムの著者は、ランチタイムでの逸話を取り上げ、接客について語っている。

○ランチタイム前のハンバーガーチェーンでの出来事

かつて、注文後60秒以内に商品を出すとキャンペーンを行った同じハンバーガーチェーン。その店頭でランチタイム前の午前11時に店内はガラガラの中で事件が起こったという。50歳代のサラリーマンが注文カウンターで「早く食べられる」と予想していたのに、5分経っても品物が出てこない。とうとう我慢が出来なくなったお客は、店中に響くような大声で「もういい。お金もいらない」と言い放ち、出口に向かった。店の責任者と思しき定員が、「お客さま、お金・・・・。お金をお返しします」と呼び止めたが、客はその場を去った。店員はカウンターの内側で言葉を失い、呆然と立ち尽くすだけだったという。ちなみに注文は、コーヒー一杯とハンバーガー1つ。とても難しい注文とは思えない。

何か大切なことをこのチェーンは忘れたのではないだろうか?fastfoodhappy01

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:競泳用水着、色合い工夫大人可愛く」から 

2014.6.19  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:競泳用水着、色合い工夫大人可愛く」から

一人が数点持つことで市場拡大

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、スポーツ用品大手メーカーミズノの発売した競泳用水着のマーケティングについて考察している。

○ロンドン五輪銅メダルの寺川綾氏監修

注目する競泳用水着は同社の「テラカワ アヤ コレクション」である。寺川綾氏は、個性的な「大人可愛(かわい)い」デザインのキーワードとした。「大人可愛い=シックでありながら可愛い」とはどうゆうことなのか。土同社と寺川氏との打ち合わせは半年に及んだという。

従来、競泳人口は横ばいで競泳用水着の市場は飽和状態とされた。しかし、2008年ごろから、レース用水着の高機能化・高価格化が進み、比較的安価な練習用水着については、複数枚を所有して楽しみたいといったニーズが顕在化したという。事実上の市場拡大となる。

そこで、ミズノは、今回のコレクションで、できるだけ多くのバリエーションをそろえる戦略とした。1つのコレクションで使える型番は限りがあるので、同一型番で異なるデザインを入れて柄を増すことにした。

一人が複数の水着を買うことが、練習用水着の市場を拡大し、シェア拡大のために商品のバリエーションを増やすことで、ニーズにこたえた。このミズノのマーケティング戦略はどうだろうか?sweat01happy01