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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:起業家教育、NYで新風」から

2012.3.21    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:起業家教育、NYで新風」から

ニューヨークの「シリコンアレー」のVBと大手との協業

コラムの著者 竹内道氏(アークメディア社長)が取り上げるのは、米国西海岸の「シリコンアレー」に対する東海岸、ニューヨーク市マンハッタン南部フラットアイランド地区、「シリコンアレー」である。ここでの起業家向け教育教育サービスを進めているゼネラル・アセンブリー社(▶参考)である。ハイテクビジネスで成功を目指す起業家や最先端での仕事のスキルを身につけたいという人に対して、技術、デザイン、マーケティング、法律分野の学習機会をオンライン、オフラインで提供している。

同社の特徴は竹内氏によると、

  • 従来の起業家向け教育にはない、実際のビジネスに役立つことを重視したセミナーやワークショップを開いている、
  • さらに、やる気に満ちた人々が集えるスペースを提供し、自由な発想から新規事業を創り出す

ことを目的にしている点だという。

同社は従来のセミナー以外に、オンラインでの提供も行い、いくつかのタイプ別のメンバーで構成する会員制コミュニティーを抱えている。コミュニティーの会員には、作業スペースと会議室が使え、セミナーの割引もあるという。年4回のビジネスコンテストでの優秀者にはこのスペースをオフィスとして使うこともできる。

ここまでは起業家の動きであるが、竹内氏が指摘するのは、同社が最近大手GEや音楽専門チャネルMTVなどと連携あるいはつながりを太くして、大企業からも注目されている点だ。大手でのIT起業やソーシャルメディアの今後といったワークショップは好評で、VB(ベンチャー企業)と大手のとの情報交換、交流、さらには新規事業への協業まで進みそうだという。

シリコンベレーにはない大手とのコラボが進む「シリコンアレー」。新しい風がニューヨークから起こりそうだ。happy01building


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『世界の工場』中国のこれから」から

2012.3.19   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『世界の工場』中国のこれから」から

製造業の世界大戦での中国

コラムの筆者の視点は、中国に対する世界規模での製造業の位置づけだ。

米ボストン・コンサルティング・グループ、アリックスなどが中国の賃金水準が、2015年ごろに米国の水準を抜くと予想。同様に、ローランド・ベルガーも2000年代に入り、中国では年率2ケタの人件費が上昇をする一方で、メキシコは同年代1%しか上昇しなかったと指摘する。つまり、中国はこのまま「世界の工場」であり続けられるかということである。

これに異論を唱えるのは英エコノミストで、「安い中国の終わり」では、「中国の賃金は急激に上昇しているが、生産性も伸びている」と指摘して、必ずしも人件費だけではないことも説いている。

何れしても、中国の立地競争力は変化の時代に入った。企業が今後どう中国と向き合うかが課題である。巨大な市場であることは変わらず、雇用も米国などは中国に流出した人財を奪い返そうとしている。一方で、日本は、円高調整も四苦八苦。製造業の負担は苛酷である。世界の製造業大戦の中で日本だけが劣勢とみるのは私だけか。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:5月21日、東京など金環日食」から

2012.3.16   日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:5月21日、東京など金環日食」から

「空」が気になることが人と自然を考えることに

コラムの著者 山本直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)が語るのは、昨年12月の皆既月食から始まり、今年5月21日午前7時半前後に東京都市圏で観測できる金環日食(▶参考)についてである。

ソーシャルメディアでスナップ写真の多くが、空の写真だと、山本氏は指摘する。「人は空を見る時、ひと時だけ世事を忘れて、それぞれの来し方行く末に思いをはせるのかもしれない」という。

山本氏が家電量販店に行くと、「日食グラス」なるものが大量に陳列されていたそうだ。これは、5月21日に東京を中心とした広い範囲で金環日食が見れるためだという。最新の日本近辺での日食は、南方洋上が多く限定された人の観測であった。今回の日食は、東京都市圏では1839年以来で、しかも朝の午前7時台であるという。かなりのイベントになるだろう。

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還以来、空や宇宙への関心が拡がり、しかも、この金環日食がある翌日は東京スカイツリーが開業するという。まさに地球での視点がもてはやされる時期であり、人類と自然の在り方を考える絶好の時期かもしれない。 sunmisthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑱(最終回)」から

2012.3.21  日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑱(最終回)」から

促成栽培できないリーダ、上司の補佐で自分を磨くことから

コラムの著者 酒巻氏(キヤノン電子社長)は、リーダーにやリーダー候補が目指すべき自分磨きとそれを具体的に行う方法を示唆している。たとえ、危機の時代と呼ばれても、常に自分を磨きレベルアップを図る必要があり、それが会社であれ、部門であれ組織を大きする力だと説く。組織はリーダーの器以上に大きくならないからである。

【酒巻社長の示すリーダーの4つの姿勢】

  • 積極的な姿勢を持つ
  • 夢と希望を持つ
  • 自信と情熱を持つ
  • 失敗を恐れない

これに対し、酒巻社長がいう、ありがちな最悪の人物像とは、批判ばかりで自分では何もできない評論家タイプだという。このタイプだと、「そんなの無理、できるはずがない」などとすぐに言い、なまじ高学歴であると、まわりもなんとなくその意見に流されてしまう。そこで、「彼はやれそうだから」とやらせてみると、ちっともできない、そんな事例を酒巻社長は見てきた。出来ない理由を探すのではなく、あらゆる手段を使って仕事を成功させることがリーダーだ。

【自分を成長させる「上司を上手に補佐する」手法】

酒巻社長が薦める自分を磨く方法として、上司を上手に補佐できるようになることであるという。上手にやるには、上司より幅広い知識を身につけ、上司の考え方をよく理解し、先を読んで動くことである。さらに自分の専門外にも基本的な知識を身につけ、上司に何かを訊ねられたら、「これはこういうことだと思います」と返答でき、同時に、「社内で専門的な話は○○さんに聞けばよいと思います」と専門家を当たれるようにしておく。ここまでやるには、相当の勉強と努力が必要であるが、その分、力も付くというわけである。

上司の考えを理解し、先を読むには、上司の観察と上司の立場で物事を考える習慣が出来かにある上司の次の指示が分かれば、自分の培った力で提案もできる。

危機の時代だからこそ、自己研さんを怠らず、上司を見て、その先を読める即戦力を身につけたいものである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「メール時代の報連相」から

2012.3.16   日経産業新聞の記事「メール時代の報連相」から

多忙な上司の目線でホウレンソウ

コラムの筆者新沼大氏は、職場での上司に対する「報告・連絡・相談」、所謂、ホウレンソウがメール時代に入ってどのように、ネットの特性を活かしつつ、信頼を確保するかの「新ホウレンソウ術」について述べている。

【事例】

  • インドIT大手ウィプロ(世界13万人超の社員)で日本の拠点で航空業界むけに複数のプロジェクトを総括する上村達也氏:
    • インド本国で毎日数百件のメールを受け取る上司にどう読んでもらうかが課題である
    • 上司に読まれないと、結果として報告や連絡にならない
    • 工夫:重要度の設定や題名文に「緊急」といった表現を使うのは基本技。内容を簡潔にすることが一番重要。簡潔にすれば、理解が進み、記憶に残りやすくなるという。
    • 端的に要点を記載。文章の長さは、画面をスクロールせずに一目で見える長さに収める。
    • 説明が必要な場合は、PDFファイルなどに記載し、メールに添付。
    • 上司がメールを閲覧する負担を日頃から軽くするように心がける。重要なメールは必ず目を通してもらうことが大事である。
  • サントリービア&スピリッツ横浜支店で業務用酒販店営業担当の若本卓氏:
    • 上司ときちんと相談する際は電話だが、単純な連絡事項はスマホのメール。
    • 「送りぱなし・受ぱなし」でのミスを避けるために、メールの送受信直後に相手に素早く確認のメールや電話を行うという。相手が不在なら伝言を残すようにする。
    • 電子データとして履歴に残ることで、後で確認できることに利便性があるという。
  • 凸版印刷グループで電子書籍販売のブックライトで人事総務部長を務める飯塚欣一郎氏:
    • 多くのホウレンソウを24時間365日受け取る立場。
    • 緊急連絡や悪い知らせを如何に早期に受け易くするかが重要。そのために、「社内で気楽に話す環境作りに腐心すべき」という。

【「ホウレンソウ」の基本定義】

  • 報告:主に上司から部下にへの指示を示し、部下が作業の進捗や結果を知らせる
  • 連絡:業務上必要な基本的な情報を、上司や同僚、関係部署に伝える
  • 相談:判断に迷う時などに、指示や助言を仰ぐ

これに対して、メールでの注意点(ヒューマネックス(人財開発支援会社)美月あきこ社長より)は:

  • 執筆するとき:結論を先。全体の内容も簡素に。まずは頭の中を整理する。
  • 送信するとき:夜遅くなら「夜分遅くに済みません」と加えるなど配慮を。緊急性をもう一度確認。
  • 送信した後:相手がすぐに読むとは限らない。大事な要件は確認の電話も入れる
  • 緊急の場合:メールを使わない。直接会って話すか、電話で伝える。

何れも読み手の状況を考えることが上達のテクニックであろう。pc