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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『語り部』は経済にも必要」から

2024.3.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『語り部』は経済にも必要」から

大規模災害の記憶と同様に経済の大変動も記憶を語り継ごう

コラムの著者は東日本大地震の記憶を後世に伝えるために岩手県釜石市では高校生による語り部活動が行われているという。震災の記憶は日々薄れ、何もしなければ伝えるべき教訓も忘れられてしまう。語り部の活動は記憶を風化させないためには欠かせない役割を果たしている。では、日本経済の大変動であったバブル経済の崩壊はどうであろうか。

○捨ててはいけない懐疑的な姿勢

コラムの筆者によれば、東日本大地震の教訓を残す「語り部」活動に対して、日本の株式相場はどうか。相場を牽引してきた半導体関連銘柄の予想株価収益率は50倍をはるかに超える水準である。一方、不動産市場は、都市部の新築マンションの価格が平均的なビジネスパーソンの年収から説明できない高値となっている。いずれも1980年代後半のバブル崩壊を想起させる現象に似ているという。

だが、日本経済で今がバブル経済の再来とは思えない。さらにそれがすぐに崩壊するという議論もおかしい。株価もマンション価格も、高騰となる理由があるからである。だが、震災と同様、経済の大変動に対する懐疑的な姿勢を捨ててはならないという。ここにもバブル経済の記憶が風化しないうちに「語り部」が必要である。その事実を知るバブル経済時、入社した今は年長者が「語り部」ある必要もあろう。📉📈💥💡🏫📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:未来を創る企業内起業家」から

2024.3.15  日経産業新聞の記事「Smart Times:未来を創る企業内起業家」から

シリコンバレーのまねではなく日本独自のインキュベーションを追求

コラムの著者 吉井 信隆氏(インターウォーズ社長)は6年の経験を振り返り、日本経済が起業家精神に富んだVBが活性化させてきたが、シリコンバレーとは異なり、そのエコシステムが企業内に存在し、挑戦を志す社員の情熱が新しい価値を想像してきたことから、企業内起業とスタートアップへの投資を組み合わせたハイブリッド型のインキュベーションを提案し実践している。

○豊田自動織機からトヨタ自動車が生まれたようにイントレプレナーが日本企業では経済活性化のキー

吉井氏によれば、米シリコンバレーでは年間40兆円を超える大規模な投資や優秀な人材の流動性、IPOに限らない多様なエグジット(出口)戦略によるエコシステムが整っている。さらに、起業することは国民に高く評価される。

一方、日本ではVCからスタートアップへの投資額が約1兆円に留まっており、出口戦略はIPOが主流で、投資額も小さくスタートアップの成長を妨げる要因にもなっているという。日本企業では、豊田自動織機からトヨタ自動車が生まれたようにイントレプレナーが社内の経営資源を活用して新しい産業につながる産業を立ち上げた事例が多いという。企業内起業の最大の利点は、資金、人材、ブランド、技術など自社内の経営資源を活用できる点にある。

しかし、障害も多い。既存事業の論理を優先する組織文化が不確実な新規事業への挑戦を阻むことが多い。吉井氏によれば企業内起業が成功するキーは、起業家精神を持つイントレプレナーの選定と、この情熱を最大限に活かす組織の構築にあるという。起業の成功要素を予め明らかにし、不確実性を管理する技術や知識、組織の障壁を回避する能力が成功の分岐点になるという。🏙️💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:IT人材獲得するには」から

2024.2.29  日経産業新聞の記事「WAVE:IT人材獲得するには」から

公式テックブログに思わぬ効用

少子高齢化、新型コロナウイルス禍後のDX推進、先進ICT技術の需要拡大といった背景によってIT人材の不足が深刻化している。コラムの著者 加治佐 康代氏(ビデオリサーチ取締役)は、自社の事例を通じて、その対応と組織として考えるべき要諦について語っている。

◯非IT人材でもDXリテラシーの標準化が必要

 加治佐氏によれば、ビッグデータ、IoT、AIによるサービス開発に必要な高度な専門知識やスキルを持つ人材は、今後さらに需要が拡大していくと予想している。

不足する人材に対して企業側も活躍できる適切な環境が不可欠で、新しい技術が次々と生まれる中で継続的にスキルアップするには計画的な育成や配置といったソフト面も不可欠である。先端IT人材から選ばれる企業になるためにも事業や組織人事の改革が急務であると加治佐氏は指摘している。

加治佐氏の会社でもデータとシステムを扱う会社であることから先端IT人材の採用、確保、育成は課題で、資格取得支援や人材教育を充実させている。なかでも自社のオウンドメディアとして公式テックブログは、自社技術の情報発信と外部エンジニアとの交流、そして社内においてもITスキルの再認識ができたという。さらに非人材においても、今やビジネスパーソンとして常識的な知識としてDXリテラシーの標準化も必要であると感じたという。

先端IT人材から選ばれた企業になることは、デジタル時代を生き抜く企業となることである。🧠📺📱📉📈💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:日本が変わるには、想像力と論理力の好循環を」から

2024.3.15 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:日本が変わるには、想像力と論理力の好循環を」から

思考は論理力と想像力の循環である

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、日本では論理力は教育でも重視するが、想像力はビジネスの世界ではデザイン思考やアート思考といって導入が進むが、教育現場では数少ない。さらに日本では想像力を抑制する3つの「主義」が課題だという。

◯前例主義、延長主義と外面主義が想像力を抑制

関沢氏はコラムを通じて想像力の重要性を重視してきた。日本ではアニメなど世界的に活況を呈していて想像力が満ち溢れてるように思えるが現実の生活では想像力は軽視されていると関沢氏は指摘している。

想像力とは、目の前に無い、物事を思い描く力で、論理力は筋道をつけて要素を矛盾なく組み立てる力である。論理力が弱いと何事も先に進めない。だが、想像力が働かない社会では独自のイノベーションが起こらない。つまり、論理力と想像力は補完的である。思い浮かべたイメージを論理で詰める。次に、細部を想像して具体案を論理づける。思考とは、この両者の循環である。

これまで教育ではもっぱら論理力を重視してきた。最近はプログラミング教育が必修となり、デジタル技術を使いこなす論理力を学んでいる。想像力の重要性も各教科で理解されているが、ビジネスシーンでのデザイン思考やアート思考が重視されるほどではなく教育も少ないという。その障害となっているのが、日本の3つの「前例主義、延長主義と外面主義」であるという。

  • 前例主義:科学技術・社会デザイン・商品開発では想像力を阻むもの。「前例がないから」の一言で想像的な計画を退ける。
  • 延長主義:災害や安全保障などの危機を予測する際に過去の延長線上で考え、そこから外れることを想定しない。
  • 外面主義:他者の「外面」だけみて「内面」を想像しない。相手の好意に気づかないと恋愛も始まらない。逆に嫌悪に鈍感であればストーカーだと誤解される。ハラスメントも相手の感情や苦悩への想像力が乏しいからである。

「前例」を突破する想像力、「延長」から外れる想像力、「外面」だけにとらわれない想像力によって論理力は活性化する。💬📖🖋🏫🎩📕👩✋⛑🕠💪🏃‍♀️📺📶💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍happy01🌎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:反転攻勢に臨むNEC」から

2024.3.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:反転攻勢に臨むNEC」から

NTTファミリーとして自らリスクを取らなかったツケ

NECの業績が堅調だという。コラムの著者が10年以上も前に同社の取材に訪れた時、ある同社の幹部から「自動車大手の社長をNECの研究所に案内したら、研究のシーズ(種)の多さに驚かれた」という話を聞いた。大手自動車メーカーを驚かせた多彩な研究の原動力は、安定したNTTファミリーとして研究開発資金であったという。

○苦難の20年は自立するための産みの苦しみの時間!?

コラムの筆者によれば、NECは2024年3月期の連結業績は、

  • 売上高:前年比2%増の3兆3800億円、3期連続増
  • 調整後の営業利益:7%増の2200億円、2期連続増

となっているという。半導体やパソコン、携帯電話などの多くの事業を切り離してきた。その結果、連結売上高はピークの2001年3月期(5兆4097億円)に比べ6割程度まで縮小した。これまでは実は水膨れ状態であった身体を筋肉質で引き締まった経営体質に改革した結果だという。

なぜNECの経営が総花的になってしまったのか。前述の自動車メーカーの社長の感想にあるように研究開発に資金が投入できたのはNTTの巨額な通信料金が源泉で、安定的な売り上げや利益を確保できたためであった。

だがNTTもインターネットなどデジタル革命でかつての力を失い、NECは自らリスクをとって自力で成長せねば生き延びられない状況になった。苦難の20年は自立するための産みの苦しみの時間であったという。ようやくここからの反転攻勢を、元社員の筆者も注目したい。💥🚗💡🏫📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵