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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:東南アジアは親日的という幻想」から

2024.2.19 日経産業新聞の記事「眼光紙背:東南アジアは親日的という幻想」から

日本は高い工業力と文化を持った憧れの対象から単なる観光地へ

コラムの著者は、多くの日本人が「東南アジアは親日的」という漠然としたイメージを持っていると指摘している。確かにフィリピンやベトナムなど「日本推し」の国民が多い国は確かにあるが、中国経済の成長や韓国の文化・製品両面での浸透で、日本の存在感は薄れているという。

○付き合えば得をするかどうかを各国が冷静に見極める時代

コラムの著者に利用した外務省実施の海外における対日世論調査を見てみると、

  • 2021年度版:重要なパートナー国(複数回答)として中国を筆頭に挙げる国は東南アジア9カ国中5カ国
  • 2008年度版:重要なパートナー国(単回答)として中国を筆頭に挙げる国は東南アジア6カ国中3カ国。
  • インドネシア、フィリピンなど中国の重要度が日本に近づいている結果も出ている

さらにコラムの著者のベトナムやインドネシアの友人に話をしてみると、日本の高い工業力と文化を持った憧れの対象から、単なる観光地として捉えるようになっているという。中国は経済の重要なパートナーであり、最も信頼できる国として中国をカンボジア、インドネシア、マレーシアは挙げているという。

日本は東南アジア諸国連合(ASEAN)に2023年、友好協力50周年を迎えている。長年にわたる政府開発援助(ODA)などで先人の努力で親日感情は高まったのは事実である。だが、今は各国では日本と付き合ってどれほど得かを冷静に見極めるように変わってきている。もはや無条件に「東南アジアは親日的」というのは、もはや幻想かもしれないとコラムの著者も述べている。🚗💥💡☀️📱📕👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇨🇳🇰🇷🇵🇭🇹🇭🇲🇾🇮🇩🇻🇳🇰🇭


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:日本、国家ブランド指数で初の1位」から

 2024.2.14  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:日本、国家ブランド指数で初の1位」から

60の国・地域を評価され、トップ10で日本はアジアで唯一

コラムの著者 近藤 正幸氏(開志専門職大学 学長特命補佐・教授)は、前回と同様に知のグローバリゼーションを考察するために国際特許協力条約(PCT)に基づく世界知的所有権機関(WIPO)に出願されたデータをもとに分析して、2023年11月に発表されたアンホルトーイプソス国家ブランド指数2023を評価を考察している。

○「文化」「国民性」「観光」「輸出」「ガバナンス」「移住・投資」の6つの指標で魅力度を指数化

近藤教授によれば、20カ国に住む18歳以上の約6万人を対象にオンライン調査した評価で、日本は「文化」「国民性」「観光」「輸出」「ガバナンス」「移住・投資」のいずれもトップ10入りしているという。日本が1位なのは「科学技術への貢献」「クリエイティブな場所」「製品の魅力」という内訳だという。さらに、「この国で製造された製品の信頼性」「他のどの場所とも異なっている」で1位、「グローバルな経済的リーダー」で米国に次ぐ2位であった。

ただ、「科学技術への貢献」については近年自然科学系の論文数で良いランクにはない。「科学技術指標2023」によると、国際的に注目される被引用トップ10%の論文シェアは徐々に順位を下げて2020年には13位になっている。

「クリエイティブな場所」では、世界知的所有権機関(WIPO)の「2023年PCT年次報告」によれば特許協力条約(PCT)で特許出願から見た発明者の地理的クラスターの世界一は、東京ー横浜間だという。

「製品の魅力」については「この国で製造された製品の信頼性」が高く評価されていることと強く関連しており、Made in Japanもまだブランドの役割を果たしているようだ。

世界の人たちから見て日本に対する印象は良好である。こうした印象の良さを維持するとともに上手に活用して、科学技術や経済の面で日本がより一層貢献してほしいと、近藤教授は期待している。🎓🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸🇨🇳🇩🇪🇬🇧🇳🇱🇸🇬🇫🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『アイドル前髪』市場創造、SNSを観察、即座に製品化」から

2024.2.2  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『アイドル前髪』市場創造、SNSを観察、即座に製品化」

SNSは創造的適応力が試されるマーケット

コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)が紹介する商品は花王のヘアスプレー「黒ケープ」の事例で、若年女子層の流行をSNSで捉え、「アイドル前髪」市場を創造した事例である。

SNSを基に製品を出すと競合品も多数出現するため流通業界と組んで育成する

西川教授によれば、市場のトレンドを見るのに、韓国アイドルの透け感のある前髪が人気で、前髪をアレンジするところに花王のブランドマネージャーは注目した。前髪はスマホアプリで加工しにくく、投稿にも前髪を崩したくないという意見が急増していたという。

そこでアイドル前髪最強キープが熱狂していることから、若年層を中心に「黒ケープ」の売り上げが急増した。さらに、「崩れない」から「動かない」へ、より強いキープ力を望む投稿が増え、スプレーで塗るヘアマスカラ型スタイリング剤を併用数する割合が増えたという。しかし既製品ではブラシの幅が広く、前髪全体の液が付いてしまう課題があった。そこで同社は新しい価値を提供する商品として2023年11月に、ピンポイントで前髪をキープする「前髪特化型ヘアマスカラ」を市場投入したところ、SNSで話題となり、目標の3倍の売上高となった。

ただ、このようにSNSの沿った製品では、競合品が即座に出てくるという。そこで、流通と組んで、限定店舗のみの先行販売で話題を作り、流通がこれに応えて製品市場が生まれてきた。SNSで創造的適応を行うにはしっかりしたファン層の傾聴が必要だという。そこで継続的な観察で、ニーズを分析するという。🪞🪛🪥👩💻🫙💡🔧🛠️📱🍟🏥📷💻🍺🦠🎓🏢📈🔎⚡️🌍happy01📶💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:品質に問題がない品質不正」から

2024.1.31  日経産業新聞の記事「眼光紙背:品質に問題がない品質不正」から

事故を招いた品質不正に変わる前に

コラムの著者によれば2022年11月に技術知財経営支援センターの黒田雄一代表理事が「『品質に問題がない品質不正』という奇妙な状態が続いていた」と2010年後半から2022年までに発覚したSUBARU、日産自動車、スズキ、日野自動車などの品質不正についてコラムに書いていたという。今回発覚したダイハツ工業の場合はどうか。

○誰も言い出さない検査基準の見直し

コラムの著者によると、やはり「奇妙な状態」で2023年にも続いていたという。同社は2023年12月20日に新車の安全性を確認する試験などで新たに174件の不正が見つかったと発表し、自社開発した全車種の出荷停止を決めた。奇妙なことに同社社長奥平総一郎氏は、「自分としては、今まで通り安心して乗っていただけたらと強く思っている」と語ったという。さらに一部の車種を除き、社内調査で安全性が確認できたという。ということは、これも「品質に問題がない品質不正」ということになる。

では検査とはどうなっているのか。一般に工業製品は検査基準にマージン(余裕)を持たせる。コスト高になるが、安全性を高めるために基準を厳格化する。このマージンが曲者で、ベテランの検査担当者はマージン内なら基準を多少下回っても支障はないと思っている。納期やコストのプレッシャーが強いと不合格の数値に目をつぶりかねないという。

検査基準が厳しすぎると、その基準を守れなくなる構図について、あるメーカーでは「その通り。だが誰も検査基準の見直を言い出さない。問題が起きた時の責任回避のためである」という。じりじりとマージンが減り始め、ある日事故を招いた品質不正になりかねないという。🛠️🚕🚗💡☀️📱📉📈✈️🛫👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:進取の精神を貫いてリベンジを」から

2024.1.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:進取の精神を貫いてリベンジを」から

中国の底力は日独が技術革新をした後から

コラムの著者がドイツに駐在していた2000年代は太陽電池で世界シェアランキングの上位5社中3社が日本企業であったという。さらに、ドイツのシーメンスの社長になぜ太陽電池に参入しないのかと訊ねたところ、「太陽電池はイノベーションなのだろうか」という答えが返ってきたという。薄膜技術など太陽電池には興味を示さず同社は風力発電に注力していった。だが、多くの再生可能エネルギーの展示会では、日独米の企業ではなく、いまや中国が席巻しているという。

○価格競争とコモディティー化で生き延びた中国企業の底力

コラムの著者によると、当時の再生可能エネルギー関係の展示会で、多くの中国のスタートアップの関係者が押し寄せていた。国際自動車ショーでも日本やドイツのクルマの細部をタイヤの溝まで撮影していたのは中国からの来場者であったという。

今は太陽電池も風力発電も中国メーカーが席巻し、価格競争とコモディティー化で日本もドイツも存在感を失った。シーメンスはドイツ政府の支援で事業を立て直し、電気自動車では中国車が世界を席巻する時代になった。

日本メーカーは太陽電池でそれでも、薄く曲げられるという機能を持った商品が注目されているという。ここは進取の精神を貫き、リベンジに出れるかが正念場である。💡☀️🏍️🚕📱📉📈✈️🛫👝👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️👚👔🧤💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇩🇪🇨🇳